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サイバーステップ 佐藤類インタビュー

開発に5年! ポータブルスタジオ「KDJ-ONE」誕生の軌跡

GUGENの他の出展プログラムにもKickstarterにチャレンジする価値のあるものはたくさんあったと感じたそうだ。

「エンジニアのモチベーションは『作ること』で全然問題ないのですが、普及させること、お金を稼ぐ方法にも注力できればいいですよね。Kickstarterを使えば在庫リスクもない。そうすると、GUGENまでちゃんと出せた人は全員エントリーしとけばいいと思うんですよね」 

2015年7月を予定しているリリース後には、「VSTi」(PC 上の DAW ソフト用プラグインフォーマット)版やSDKの公開も予定するなど、拡張性の高さも魅力の一つ。実機に触れたSlipknotなどの国内外の有名ミュージシャンやDJからは、その高いサウンドクオリティも賞賛を集めている。レトロゲーム機を彷彿とさせるカラーバリエーション展開など、ガジェットとしての魅力にもあふれている。 2015年7月を予定しているリリース後には、「VSTi」(PC 上の DAW ソフト用プラグインフォーマット)版やSDKの公開も予定するなど、拡張性の高さも魅力の一つ。実機に触れたSlipknotなどの国内外の有名ミュージシャンやDJからは、その高いサウンドクオリティも賞賛を集めている。レトロゲーム機を彷彿とさせるカラーバリエーション展開など、ガジェットとしての魅力にもあふれている。

チャレンジすることの価値

クラウドファンディングはプロジェクトが成立しなかったとしても、失うものは何もない。失敗を恐れずチャレンジすれば貴重な「経験」が得られる、というのが佐藤さんの考え方。

「会社立ち上げ時は失敗の連続だった。営業しても買ってもらえない、出資してもらえない、採用しても辞める人はたくさんいる。成功なんてない、くらいで考えているので、あるのは成功するか失敗するかじゃなくて、経験するかしないか。経験することだけが価値があると」 

クラウドファンディングへのチャンレンジは、心身ともにクタクタになるほどのものだったとも言うのだが……「大げさに言うとKickstarter中毒みたいな。Kickstarter自体が希望がありますよね。10万ドルって、普通の新卒社会人が4年でやっと稼げる額。それが、製品が出来上がる前にもらえるっていうのはすごいことですよ。しかも2回3回とやればノウハウもたまるはずじゃないですか。もう全部のプロジェクトをKickstarterでやってやろうかなぐらいです(笑)」 クラウドファンディングへのチャンレンジは、心身ともにクタクタになるほどのものだったとも言うのだが……「大げさに言うとKickstarter中毒みたいな。Kickstarter自体が希望がありますよね。10万ドルって、普通の新卒社会人が4年でやっと稼げる額。それが、製品が出来上がる前にもらえるっていうのはすごいことですよ。しかも2回3回とやればノウハウもたまるはずじゃないですか。もう全部のプロジェクトをKickstarterでやってやろうかなぐらいです(笑)」

Kickstarterはオンラインのコミケ?

佐藤さんは、Kickstarterは世界規模のコミケのようなものだとも言う。

「そこじゃないと手に入らないものが誰よりも早く手に入るんですよ。そこでしか売られてないものに高いも安いもないですよね。だからGUGENに出ているようなオリジナルで唯一無二なものを作っている人は、そこに出さないのがもったいないくらい」

自らも「中毒」と語るほど魅入られたクラウドファンディングだが、その可能性と影響力はさらに大きくなっていくと見ている。

「流通でAmazonを、広告でGoogleを使わない理由はない。それと同じで、R&Dに近いチャレンジをしてるんであれば、Kickstarterを使わない理由はない。そういうインフラとしてのアメリカのサービスは、全世界を対象にしてるスケール感が面白いと思いますね」 

豊富なインターフェースを使用して、単体で「Roland TB-303」や「AKAI MPCシリーズ」のようなステップシーケンサやリズムマシンなどのライブパフォーマンスツールとして利用したり、PCなどから外部音源として使用したり、ホスト側としてMIDIコントローラや外部ストレージを接続したり、といったさまざまな利用が可能。Wi-Fiカードを挿して、インターネットへの楽曲データの直接アップロードなどにも対応する予定。 豊富なインターフェースを使用して、単体で「Roland TB-303」や「AKAI MPCシリーズ」のようなステップシーケンサやリズムマシンなどのライブパフォーマンスツールとして利用したり、PCなどから外部音源として使用したり、ホスト側としてMIDIコントローラや外部ストレージを接続したり、といったさまざまな利用が可能。Wi-Fiカードを挿して、インターネットへの楽曲データの直接アップロードなどにも対応する予定。

Kickstarterへのチャレンジで重要なもの

最後に、これからKickstarterにチャレンジしてみたいと思っている方へ、アドバイスをいただこう。

「もちろんアイデアは一番重要なんですけど、次に重要なのはお金だと思ったんですね。でも(何事にも合理的なイメージの)アメリカで、っていうのからすると意外かと思うかもしれないですけど、重要なのは気持ちだったんですよ。KDJ-ONEの時もそこをもっと出せだよかったと。金勘定はあまりエンジニアにはできないんですけど、気持ちだったらあるんですよ。この製品があれば楽しいとか、世の中が良くなる、と思うから作るわけじゃないですか。それをメッセージにして出せれば、結果もそれなりにうまくいくと思うんですけどね」 

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