明和電機&タカハ機工インタビュー
地方メーカーが明和電機とコラボしてコンテストを始めたわけ
ソレノイドを開発、販売している福岡県飯塚市のタカハ機工が2013年から始めたコンテスト「ソレコン(タカハソレノイドコンテスト)」。第1回ソレコンから審査員長にものづくり系のアートユニット「明和電機」の土佐信道社長を起用し、大きさが50cm四方で同社のソレノイドを使っていれば何でもアリという変わったコンテストで、ジョーク系の作品から、楽器の自動演奏といった本気の作品までユニークな作品が集まった。fabcrossでは2015年2月に開催された公開審査を取材した。
ソレコンを始めたきっかけから明和電機との不思議なつながりまで、タカハ機工と土佐氏にお話を伺った。
ソレノイドとは、コイルに電流を流すと発生する磁力で鉄芯を直線運動させる電気部品だ。
主に自動ドアや自動車のロック、パチンコやスロット機、金庫や店舗で使われるレジのロック機構など、身近なものにも使用されている。
タカハ機工は1979年創業のソレノイド専業メーカーで、2013年に自社製品を使ったコンテスト「ソレコン」を始めた。
取材に訪れたのは第2回ソレコンの公開審査会。事前にYouTubeに投稿した動画を1つずつ再生して審査する。
今回は高専生や大学生から社会人や電子工作の上級者まで、ソレノイドを使ったユニークな24作品の応募があった(応募作品一覧はこちら)。fabcrossでもおなじみの漫画家、見ル野栄司さんも特別参加して審査会は大いに盛り上がった。
厳正な審査を経てソレコン大賞を受賞したのは地元九州工業大学の学生、河島晋さんと酒井文也さんが制作した全自動論文保存機「論文まもるくん」。事前に投稿したニコニコ動画で話題となり、ニュースにもなったこともあって、ソレコンでも堂々の大賞に輝いた。
こうして第2回ソレコンは無事終了。審査を終えた土佐さんとタカハ機工社長の大久保泰輔さん、ソレコンを企画した大久保千穂さんにお話を伺った。