PLEN Project 赤澤夏郎インタビュー
ロボットが相棒になる日は予想以上に早い?! 人型ロボット「PLEN2」が切り拓く可能性
海外の方がシェアする文化が進んでます
PLEN2は完成版が12万円、自分で組み立てることができる全てのパーツが入ったキット版が10万8000円で、いずれも11月より出荷予定。サーボモーターとマイコンパーツのみのセットは6万円で8月より出荷を開始している。
——PLEN2は米のサウスバイサウスウエスト※2や仏のジャパンエキスポなど、さまざまな海外イベントにも参加されていますね。海外のユーザーと触れあう中で、日本人との違いを感じることはありますか?
「海外の展示会に来られる方の特徴は、一度いいなと思ってくれると、ずっとメールでやりとりするんですよ。次から次に質問が来ます。そんな文化があるからコミュニティも大きくなるんだなと思いました。Kickstarterで僕らを支援してくれる人も、あたかも自分もプロジェクトに参加しているかのような感じでコメントしてくる人がけっこう多いんです。日本人は自分が独自に作ったものを見せあうという感じですが、海外の方が一緒に作ったり、作ったものをシェアする文化があるように感じました」
開発者向けバージョンも日本では人気なし?
——kibidangoとKickstarterという日米のクラウドファンディングにおいても、製品への興味関心に違いはありました?
「Kickstarterではサーボモーターとマイコンパーツのみのセットが一番人気で、kibidangoでは組み立てキットが人気でした」
——DIYカルチャーかプラモデルカルチャーかの違いですかね。
「なるほど、そうかもしれません。今Edisonの開発バージョンを出していて、何台か売れているのですが、これまた興味を示す人は全員外国人なんです。kibidangoでは売れませんでした。 海外では“ROSっていうロボット専用のOSで開発ができます、頭にはIntelのEdisonが載ってます、あとは自分でやって下さい”っていう打ち出し方を面白いと思ってくれる人も多いのですが、日本人向けには“カメラが付いて、クラウドと連携できて、遠隔操作ができます”と、具体的なサービスにしないとダメなんでしょうね」
※2:サウスバイサウスウエスト(SXSW) 毎年アメリカテキサス州で行われる、テクノロジーとクリエイティブのイベント。