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デジタル工作機メーカー訪問

ものづくりのハードルを限りなく低く——世界一の個人向けCNCを造るオリジナルマインド

個人のものづくりのハードルを限りなく低く

中村氏にオリジナルマインドのものづくりへの考えを尋ねたところ、自信にあふれた答えが返ってきた。

「(ものづくりに関して)お客さんの声を聞いた方がいいことと聞かない方がいいことがあると思っていますが、何か新しいものを作るときは聞きませんね。何か急にひらめいて作りたいものを作る、そういうタイプだと自覚しています。私はオリジナルマインドの個人向けCNCは、メイドインジャパンの本当に確かな仕事によって作られていて、世界一だと思っています。海外の個人向けCNCがなんで注目されるのかと不思議に思うくらい、当社のCNCのほうがはるかにいい」(中村氏) 

木材加工専用のCNCとして今秋発売予定の「KitMill MOC900」(写真は開発中のもの)。 木材加工専用のCNCとして今秋発売予定の「KitMill MOC900」(写真は開発中のもの)。

この自負があってこそ、新しい分野、新しい商品に挑戦し続けることができるのだと感じられた。現在はファブ施設に設置されているデジタル工作機といえば、3Dプリンタとレーザーカッターが大半だが、いろいろな施設においてもらうような働きかけなど、CNCの裾野を広げる活動もしていきたいという。最後に今後の展開についてしっかりとしたビジョンと、使命をお話しいただいた。

「1つは、CNCをよりよいものにしたり、あるいは木工CNCなどラインアップを増やしたりする方向です。また例えば段ボールをカットする機械とか、CNCの技術を使った何かという方向ですね。もう1つはまったく別の分野、既に個人レベルでアルマイト加工をできるキットや、金属板を折り曲げ加工できる折り曲げ機を販売しているのですが、そういった個人でものづくりをする人のための機械を作っていこうと考えています。鉄となれば穴1つ開けるだけでも結構な設備が必要で、音も匂いもするし、油も付き、かなりハードルが高くなる。そのハードルを限りなく低くしていくのが私たちの使命です」(中村氏) 

オリジナルマインド社員の皆さん。平均年齢26.7歳と若い社員が活躍している。 オリジナルマインド社員の皆さん。平均年齢26.7歳と若い社員が活躍している。

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