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学生フォーミュラの魅力について聞いてみた

早いだけじゃ勝てないカーレース——知恵と技術と人で競う学生フォーミュラとは

学生フォーミュラという大会をご存知だろうか。高等専門学校や大学に在籍する学生自身が、車の設計から製作、運転までを行う競技で、走行タイムだけでなく技術力やプレゼンテーション能力まで問われる。アメリカでは30年以上の歴史があり、日本でも毎年9月に開催され、昨年は海外を含め90チーム、今年は過去最多の106チームがエントリーするなど、その規模は決して小さくない。学生フォーミュラの魅力とは何か、実際に競技に参加している名古屋工業大学の皆さんにお話を伺った。(撮影:加藤甫)

9項目で競う学生フォーミュラとは

学生フォーミュラは、1981年からアメリカでSAE(アメリカ自動車技術会)が開催する「Formula SAE」がルーツだ。ものづくりによる実践的な学生教育プログラムとして運営され、現在では100校を超える大学チームが参加し、大半の大学では単位としても認められている。2000年以降にはオーストラリア、ブラジル、イタリア、ドイツ、オーストリアなど世界各地で開催されるようになり、日本では2003年から年1回開催されている。

(写真提供:名古屋工業大学フォーミュラプロジェクト) (写真提供:名古屋工業大学フォーミュラプロジェクト)

教室の中での授業だけでは優秀なエンジニアが育たないという危機感から、自ら自動車を作り走らせて競うことで、自動車開発に関わる総合的な能力を育てることをコンセプトとしている。それだけに、審査項目は車検、静的検査、動的検査の3つに分かれている。

静的検査ではデザインやコスト、プレゼンテーションで審査され、動的検査ではアクセラレーション、スキッドパッド、オートクロスという3種類のタイムアタックと、エンデュランスと呼ばれる全体性能と信頼性を評価する耐久走行及び燃費で審査される。昨年開催の第13回大会では、1位はオーストリアのグラーツ工科大学、2位に京都工芸繊維大学、3位に名古屋工業大学という結果だった。

今回お話を伺った名古屋工業大学のフォーミュラチーム「NIT Formula Project(名古屋工業大学フォーミュラプロジェクト)」は第1回から参加する常連校で、2014年に7位、2015年には3位と成績を伸ばしている。

メンバーは37人。そのうち1年生は25人で、近年の好成績を受けて参加するメンバーも増えてきているそうだ。

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