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アナログ家電マイスター松崎順一インタビュー

ラジカセ愛にあふれた珠玉の逸品、松崎順一氏プロデュース「my way」 今、求められる最新アナログ家電とは?

小さく産んで大きく育てるスキーム

1年以上、中国の会社と1対1で渡り合った。分かったことは、思った以上に中国はリスキーだということ。しかし、苦労の末にやっとある会社にたどり着く。「灯台下暗し」で、実は日本の会社だった。

「ポータブルオーディオ機器を作っている会社ですが、生産拠点は中国です。カセットのメカニズムはその会社のものを使いました。何十社とサンプルを見た中で、中国製ながら一番出来が良かったんです。社長が中国の人なので、向こうの事情も理解しつつ、日本の市場が求める品質のものが作れる会社でした。

本当はメカニズムから自分たちで手掛けたかったんですが、中国での量産にこだわっていたのでは先に進めない。メカニズムは任せて、デザインや使い勝手、質感などにこだわろうと。初めのスキームとしては現実的かなと思っています」

インタビューに答える松崎氏。筆者(左)も中国生産に関しては似たような体験がある。 インタビューに答える松崎氏。筆者(左)も中国生産に関しては似たような体験がある。

取っ手はとっても大事

元になった製品とMy Wayのモックアップを並べてみる。基本的なスペックは同じかもしれないが、外観はまったく異なる。

「ラジカセの核はアンプとチューナーの基板、カセットのメカニズム。結局この2つしかない。それが線でつながっているだけです。そこは元の製品と同じ。しかし、スイッチの形状、ボタンの質感、デザインはまったく違います。

元の製品はなぜか取っ手がないんですよ。やっぱりこれがないとラジカセじゃない気がして。逆に元の製品ではUSB接続ができたり、SDカードが使えたりするのですが、My Wayではデジタル回路は潔く取りました。アナログをリスペクトしているのに『言うわりに付いてんじゃねえか』みたいなことを言われかねないので。単一機能しかないけど、カセットとラジオに関しては十分使える、といった感じです」

左が中のメカニズムを使った元の製品。右がMy Wayのモックアップ(色は本製品と異なる)。見た目はかなり違う。 左が中のメカニズムを使った元の製品。右がMy Wayのモックアップ(色は本製品と異なる)。見た目はかなり違う。
元の製品にはUSBの差し込み口も。時代を考えれば、現実的ともいえる。 元の製品にはUSBの差し込み口も。時代を考えれば、現実的ともいえる。

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