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アナログ家電マイスター松崎順一インタビュー

ラジカセ愛にあふれた珠玉の逸品、松崎順一氏プロデュース「my way」 今、求められる最新アナログ家電とは?

モノがいらない時代の家電の役割

支援者の世代を分析すると、やはり、40代、50代が中心。次に30代、60代。10~20代は少なかった。

「若い世代ではモノ離れが進んでいますね。モノを買うとか、持つとかいう意識が薄い。例えば、20~30年前なら、一人暮らしの部屋でも最低限、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、電話、オーディオといった家電がありました。今はTV、電話やオーディオはスマホでOK。冷蔵庫や電子レンジは近くのコンビニに行くから不要。洗濯はコインランドリー。つまり彼らは『モノ自体がいらない』という世代なんです。そこにラジカセを仕掛けるって大変なんだなってこの1カ月で分かりました。

ただ、すべてが効率化するライフスタイルに満足できない人もいると思います。
デジタルって意外と『間』がないんですよね。例えば、スマホで音楽を聴くのはスワイプで指を動かすだけ。連続していて切れ目がない。ラジカセではカセットを選び、デッキに入れ、スイッチを押し、と行動を積み重ねる必要がある。その過程で気持ちがどんどん変わっていく、落ち着いていく。生きていく中ではそういう『間』が必要なのではと思います。『間』を生み出し、本来の自分を取り戻すのに、こういうアナログの機器が役立ってくれたら、いいかなと思います」

松崎氏のオフィスには、ラジカセだけでなく、さまざまなアナログ家電がある。 松崎氏のオフィスには、ラジカセだけでなく、さまざまなアナログ家電がある。
「アナログ家電は面倒くさいところがいいんです」と松崎氏は笑った。 「アナログ家電は面倒くさいところがいいんです」と松崎氏は笑った。

IoTが普及すれば、デジタルとアナログとの共存の意味が出てくる

IoTは家電業界の未来へ向けたキーワードになっている。デジタル家電がさらなる進化を遂げるとき、アナログ家電の出番はあるのだろうか?

松崎さんは語る。

「IoTで家電がリンクして、便利になるというのはいいことかなと。ただ、セキュリティが気になります。生活のすべてをそこに頼っていると、いざ何かが起きたときに何もできなくなってしまう。アナログならそんなことはないので、いざというときの予備として使うこともできる。IoTが進むからこそ、共存という考えが絶対に必要になってきます。

スタンドアローンで成り立つアナログ家電は重要性が増すのではないかと思います。せめて一家に一台あってほしいですね。このMy Wayが『こういう家電もアリだよね』っていうことを考えるきっかけになってくれたらいいかなと思っています」

「IoTの時代だからこそ、アナログ家電の重要性が増すはずです」と松崎氏は語った。 「IoTの時代だからこそ、アナログ家電の重要性が増すはずです」と松崎氏は語った。

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