ソニー元エンジニア金子金次氏インタビュー
かつてソニーもスタートアップだった——当時を知るエンジニアが見たものづくり精神
定年後もソニーに貢献
定年後も個人的に多くの方にソニーの歴史を説明することで貢献してきた金子氏。
歴史イベントの展示コーナーでの紹介や歴代製品の整備依頼など、ソニーOBから相談を受けることも多い。
相談を受けた方からはいろいろなお話を伺えるそうで、とってもおき開発エピソードを聞かせてもらっては、それを若い者へ伝えている。
OBが亡くなった際に、本人が大切に保管していた遺品のソニー関係資料などを後世に伝えてほしいと、遺族から連絡をもらうことがあるそうだ。
たくさん集まった資料を金子氏はしっかりと保管している。資料のごく一部だが、紹介したい。
——スタートアップや若い世代の会社に伝えたいことはありますか?
金子:今の会社は人と人に距離があるような気がします。
社員同士でもっと信頼関係を築いてほしい。創業20年目くらいのソニーはみんな家族のような関係で、みんなで会社を支え合っていた。叱咤激励はもちろんあったうえで、同じ会社の社員とは家族のように支え合ってほしいです。そして、未来のソニーのような会社になってくれれば嬉しいですね。
撮影協力:ソニー歴史資料館
東京都品川区北品川6-6-39
入場無料(完全予約制)