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2000ドル切る低価格で高精細、高速の3Dプリンタ「Draken」

2000ドル(約23万7000円)以下という低価格で、毎時間に45mmと高速プリント、かつ最小積層ピッチ10μmと高精細が特徴の3Dプリンタ「Draken」がKickstarterに登場した。最大造型サイズは99×180×221mmでこのクラスとしては大きめだ。

プリント中の騒音が少ないのも特徴の一つで、それでいて積層ピッチ100μmの解像度で高さ165mmのオブジェクトを造型するのに必要な時間は3.6時間ほど。FFF(熱溶融積層)方式の3Dプリンタでは6~8時間かかるところ、ほぼ倍のスピードでプリントできる。

ビルドプラットフォームには特許出願中の技術が使われており、造型したオブジェクトの剥離が容易で、これもプリントのスピードアップに一役買っているという。 

また多くの光造形方式3Dプリンタでは、光硬化樹脂を入れるバット(容器)は使用するうちにシリコンコーティングが曇ってしまうため数カ月ごとの交換が必要だが、Drakenのバットはシリコンの上に薄いテフロンを圧着することで大幅にバットの寿命を伸ばした。

造型素材は市場に出回っている多くの光硬化樹脂の使用が可能で、コストも抑えられる。ソフトウェアはオープンソースの「Pronterface」や「Slic3r」など多くのソフトウェアと互換性があるほか、ハードユーザーのために追加機能を備えた独自のソフトウェアも開発している。

1799ドルの早期割引パッケージは売り切れとなり、記事執筆時点ではKickstarterの早期出荷特典価格で1899ドル(約21万3000円)の出資で本体、光硬化樹脂、必要なパーツ(DLPプロジェクタ含む)のセットパッケージが入手できる。出荷は2015年4月の予定。 

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