XYZprinting、レーザー刻印機能搭載3Dプリンタやハンディスキャナ発表
2015/06/08 11:15
台湾のXYZprintingは、台湾の台北市で開催中の見本市Computex Taipeiにおいて、レーザー刻印機能を搭載した「da Vinci 1.0A Professional」、レーザー刻印機能と3Dスキャナ機能を搭載した「da Vinci Jr. 3in1」をはじめとして、ハンディ3Dスキャナ、デスクトップ3Dスキャナ、3Dプリントペンなど多数の新製品を発表した。
3Dスキャナなどは、XYZprinting会長でXYZプリンティングジャパン代表取締役のサイモン・シェン氏へのインタビューの際に、検討していると話していたが、それに加えて非常に幅広い製品を展示した。
まず3Dプリンタでは、da Vinci 1.0A Professionalが目を引く。日本でも「ダヴィンチ1.0A」として販売している1ヘッドの製品をベースに、レーザー刻印機能を追加した。外形サイズは468×510×558mm、最大造形サイズは200×200×200mm、最小積層ピッチは100μm(いずれもダヴィンチ1.0Aと同じ)。インターフェースとしてUSB2.0に加えてWi-Fiにも対応した。レーザー刻印にはInGaN(インジウム窒化ガリウム)半導体レーザー(450nm、300~500mW)を使用し、刻印範囲は150×150×150mm。出力が弱いため材料を切断することはできないが、紙や革、コルク表面などに文字や図形を刻印できる。自分で購入した雑貨などに名前やイラストを入れられるのは面白そうだ。米国市場に向けて2015年第4四半期にリリースの予定(日本市場向けは不明、以下同)、価格は未定だ。
da Vinci Jr. 3in1は、日本で4月に発表した5万円を切る入門用3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr.1.0」をベースに、3Dスキャナとレーザー刻印機能を搭載したオールインワン型の製品だ。3Dスキャナとレーザー刻印機能の詳細性能は不明だが、レーザー刻印機能はda Vinci 1.0A Professionalに近いものと思われる。2015年第4四半期にリリースの予定で、価格は1000ドル以下という。またダヴィンチ Jr.1.0にWi-Fi機能を搭載して使いやすくした「da Vinci Jr.1.0W」も発表した。こちらは第3四半期リリース予定で価格は399ドル。
3Dスキャナでは、ハンディタイプとデスクトップタイプの2機種を発表した。ハンディタイプの「XYZ Handheld Scanner」は、外形サイズ41×61×157mm、重さは433gと小型。スキャンエリアは最大2000×2000×2000mm(最小は100×100×100mm)、精度は1mm。色情報も取得できる。第4四半期リリース予定で価格は299ドル。デスクトップタイプの「XYZ Desktop Scanner」の詳細スペックは不明だが、回転台の上にスキャン対象物を置き、回転させながらレーザーを当ててスキャンするタイプのようだ。こちらも第4四半期リリース予定で価格は299ドル。
3Dプリントペン「XYZ 3D Pen」は、1.75mm径のABS/PLAフィラメントを使用するタイプでノズル径は0.4~0.8mm(交換)。電源はACアダプタから供給し、外形サイズは179×20×28mm、重さは80gと軽い。2015年中の発売で価格は99ドルだ。