浅井製作所は、企業／一般の方を問わず工場の見学を積極的に受け入れてきたが、さらに「ねじこうば」ひいては「ものづくりの現場」を広く一般の方に認知してもらう目的で、工場の道路に面した窓を“のぞき見歓迎”としてきた。のぞき穴開発プロジェクトは、これを進めてのぞき窓の下の壁にほんとうの“のぞき穴”を開けようというプロジェクトで、znemonoにおいて目標金額60万円を大きく上回る85万5000円を集めた。

この資金を使い、浅井製作所は6カ所の穴を開け、穴に合わせてロボットや工具などの絵も描いて子どもたちが遊べるようにし、夜間は工場の中を薄明かりで照らす演出もするなど、いつでものぞくことができるように完成した。

同社は、「多くの方々に『現場』を知っていただき、その後『ものづくり』への興味につながってくれればという想いがあるので、まずは『のぞき穴』をのぞくことから始めていただきたいと考えております。また、このような『ものづくりの現場』をオープンにするような試みを、他の町工場の方々にも行っていただき、子供たちに『現場』を身近に感じてもらうこと、目で見て耳で聞いて匂いを肌で感じる機会をたくさん作っていくことを目指しております」としている。