3D Hubs 3Dプリンタトレンド5月版、モデル別シェアで首位の「Prusa i3」が2位との差を広げる
2016/05/10 12:00
3Dプリンタ共有ネットワークサービス「3D Hubs」は、サービスに登録された3Dプリンタをもとにした調査レポート(5月版)を発表した。
登録プリンタは2万9500台以上で前回(2016年4月版)から約1000台増。5月のメーカー別シェアは、 Ultimakerが13.7%(前月比0.1ポイント減)で3ヵ月連続の首位をキープ。MakerBotが13.3%(同0.1ポイント減)で2位に付けている。3位は6.1%(同0.1ポイント減)の3D Systems、4位は4.9%(同±0)のFlashForge、5位は4.8%(同0.1ポイント減)のStratasysが続く。
3Dプリンタのモデル別シェアでは、「Prusa i3」が8.3%(前月比0.2ポイント増)で本年度に入ってからの首位を維持した。「Ultimaker 2」が7.2%(同0.2ポイント減)で2位に付けているが、1位との差はさらに広がった。3位は5.0%(同±0)の「Replicator 2」。4位は3.0%(同0.1ポイント増)の「Zortrax M200」、5位は2.9%(同±0)の「Replicator 2x」となった。「Ultimaker 2」の減速は、「Ultimaker 2+」リリースの影響があるとしている。
3Dプリンタ用素材の平均購入価格については、PLAが31.4ドル(約3400円)、ABSが34.8ドル(約3770円)、レジンが51.0ドル(約5530円)、フルカラーサンドストーンが95.6ドル(約1万400円)と前月とほぼ同じ。SLS方式用のナイロンが85.8 ドル(約9300円)で前月より3.2ドル(約347円)上昇し、一方PolyJetは88.7ドル(約9620円)と前月よりも3.3ドル(約358円)下げた。
3D Hubsはオランダに本拠を持つ3Dプリンタ共有サービスで、所有者が自分の3Dプリンタを登録し、ユーザーは3D Hubsのサービス経由で、最寄りの3Dプリンタから出力できる。記事執筆時点の3Dプリンタ登録数は2万9558台、150ヵ国に広がっている。