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モーションで音楽演奏する楽器アプリ「KAGURA」、クラウドファンディング開始

楽器を使わずにPCとWebカメラを使ってモーションで音楽を演奏する楽器アプリケーション「KAGURA」のプロジェクトが、Kickstarterで2016年7月24日に立ち上がった。

KAGURAを利用するには、まずPCでKAGURAを起動して画面上にアイコンを配置。アイコンごとに鳴らす音を指定する。

そして演奏者がWebカメラの前に立って動く。Webカメラが演奏者の動きを撮影・検出してPCの画面上に反映。アイコンに触れたときに音を鳴らす仕組みだ。

MIDIにも対応し、KAGURAを使って他の機器を操作できるようにもなっている。

また、Intelが開発した3次元カメラ「Intel RealSense 3D Camera」とも連携。同カメラを使うことでハンドジェスチャーを検出できるようになり、指定距離内にいる人の動きにしか反応しないように設定することも可能に。ライブのステージなどで利用する際にも、照明の変化や振動によるノイズ等の影響を抑えて演奏できるようになると説明している。

KAGURAを開発したのは、福岡を拠点とするしくみデザイン。代表取締役の中村俊介氏が2002年に制作したメディアアートが基になっており、そのリメイク版が2013年にIntel主催の技術コンテスト「Intel Perceptual Computing Challenge」でGRAND PRIZEを受賞。2015年にはテストマーケティングの一環としてβ版をリリースしてSXSWやNAMMなどの展示会に出品してきた。そして今回、Kickstarterでプロジェクトを立ち上げ、出資を募る運びとなった。

fabcrossでも先日報じたとおり、今回のクラウドファンディングについては、DMM.comが提供する海外クラウドファンディングへのプロジェクト申請/資金調達支援サービス「DMM Starter」を利用。DMM.make USAの名義でKickstarterのプロジェクトを運営している。

KAGURAは2016年8月25日までKickstarterで出資を募る。目標額は2万ドル(約210万円)で、7月25日時点で5000ドル(約53万円)以上が集まっている。

価格は、KAGURA本体のソフトウェアは入手できるがアイコンや音源の素材はない「KAGURA Minimal Pack」が30ドル(約3200円)、KAGURA Minimal Packにアイコンセット「Simple」やスターター音源が加わった「Starter Samples Pack」が60ドル(約6400円)、さらにアイコンセット「Standard」やアニメーションアイコン3種類と楽器音源20種類をセットにした「Premium Samples Pack」が120ドル(約1万2700円)となっている。

発送は2017年2月の予定。2017年4月には一般販売を開始する計画だ。

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