視線追跡VRヘッドセット「FOVE」、「SIGGRAPH 2016」などで最新デザインを披露
2016/07/28 17:00
視線を追跡する機能を備えたVRヘッドセット「FOVE」の最新デザインが、アメリカで7月下旬に開催の「Comic-Con」「SIGGRAPH 2016」の展示ブースで披露された。
同VRヘッドセットを開発したFOVEは、経済産業省が募集した「Digital Content Expo Innovative Technologies 2015」で「SIGGRAPH Special Prize」を受賞。SIGGRAPHの「Emerging Technologies」に出展する権利を得て、SIGGRAPH 2016でVRヘッドセットの最新デザインを展示する運びとなった。
FOVE開発者の1人である小島由香氏は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)でPlayStation 3、PSP、PlayStation Vita向けゲームタイトルの開発に携わってきた。視線を追跡できるVRヘッドセットを開発しようと思い立ち、2014年5月に法人を設立。2015年5月19日からKickstarterでプロジェクトを立ち上げ、48万650ドル(約5100万円)を調達した。2016年3月には、コロプラが設立したVR専門ファンド「Colopl VR Fund」、鴻海精密工業のベンチャーキャピタルファンド「2020」、Samsung Venture Investmentなどから1100万ドル(約11.7億円)を資金調達している。
小島氏は今回の発表に合わせて、「Comic-ConとSIGGRAPH 2016での新デザイン発表は今夏の主要マイルストーンのひとつ」と説明。「近いうちにまた新たなお知らせがあるかもしれない」とコメントしている。