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フランスのハードウェア専門VC、Hardware Clubが日本オフィスを開設

フランスのVC(ベンチャーキャピタル)、Hardware Clubが2017年2月に東京・千代田区のグローバルビジネスハブ東京にオフィスを開設したと発表した。アジア地域でのハードウェアスタートアップへの支援や投資、企業のオープンインベーション支援を目的とした活動を開始する。

Hardware Clubは2014年にフランス・パリで設立されたVCで、スタートアップへの投資だけでなく製造や流通を担う企業とのマッチングや協業支援、スタートアップのみが利用できるオンラインプラットフォームを運営する。現在世界30カ国の起業家560人、250社以上のスタートアップが同社のプラットフォームを利用しているという。日本のスタートアップではFOVEトリプルダブリュージャパンBONXなどが参加している。

年間に3000社のスタートアップがエントリーし、審査を経た約200社が、同社が提供するWebサイトを利用でき、その中からアーリーステージの10社に投資する。コミュニティを基軸にした運営が特徴で、会員専用Webサイトでは合計100社を超える流通、製造パートナーとのマッチングが可能でFOXCONNやPEGATRONといったEMS/DMSや、イギリスのHarrods、フランスのfnacなど大手小売店とも提携している。

2016年にはHardware Clubが支援するスタートアップ専用ストアをHarrodsに出店、2017年のCESでは同社の支援を受けた96社が出展するなど、投資だけでなく、さまざまな支援サービスをスタートアップに無償で提供している。

今回の日本オフィス開設に関して、Hardware ClubのジェネラルパートナーJerry Yang氏は「海外のB2Cスタートアップにとって日本の市場は非常に大きく、B2Bのスタートアップにとっても日本のメーカーの技術は魅力的な一方で、非英語圏であることや物理的な距離もあり、接点が持ちにくい状況があった」と話す。日本オフィスの開設によって、海外のスタートアップと日本の製造/流通パートナーとのマッチング事例を増やすとともに、海外市場を視野に入れる日本のスタートアップの支援を強化していくとしている。

Hardware Clubへのエントリーは同社のウェブサイトから受け付けている。

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