仮想現実世界でリアルな触感を——ウェアラブルゲームコントローラー「Hapto VR」
2017/06/02 12:00
VR(バーチャルリアリティ)での触感をリアルに体感できるウェアラブルゲームコントローラー「Hapto VR」が、Indiegogoで出資を募っている。
Hapto VRは、片手に装着して使うモーションコントローラー。手のひらに当たる部分に20個の突起部が内蔵されており、突起部の動きによりVRで触感を体感できる。突起部はそれぞれ独立して動くので微妙な凹凸も再現でき、対象物の形状や距離感覚などリアルな感覚を体験できる。
人差し指から小指の付け根部分にはVRコントローラーを4つ備えており、触る、持つ、つかむ、撃つ、戦うなどの動作をコントロールできる。Hapto VR本体の手の甲側と手のひら側の表面には、それぞれ円形の光センサーを3つ搭載。光センサーにより使用者の手の動きを検知する。トラッキング精度は2mm以下、レイテンシーは20ミリ秒以下としている。
Hapto VRを使うにあたり複雑なセットアップは不要だ。スマートフォンまたはWindows PCでBluetoothを使える状態にしてVRゲームやアプリを起動するだけでよい。
Hapto VRは、Android 5.1以上とWindows 7以上に対応。Windowsで使用する場合は、内蔵または外付けウェブカメラが必要だ。プロジェクトが成功した場合、iOSやMacにも対応予定としている。
現在の対応機種は、Oculus Rift/OSVR/HTC Vive/Samsung Gear VR/Google Cardboard/Merge VR Goggles/Google Daydream Viewの7機種。今後、PlayStation VRやHoloLensにも対応予定だ。
本体寸法は70×90×90mmで、重量は238g。本体カラーは、ホワイト&ブラック、オレンジ&ブラックの2種類から選択可能だ。最大連続使用時間は約2時間。USB経由で充電でき、充電中の使用も可能だ。
予定小売価格は249ドル(約2万8000円)。Indiegogoでは、約48%オフとなる129ドル(約1万4000円)で購入できるプランなどを提供している。送料15ドル(約1700円)で日本への発送にも対応する。
Hapto VRは、2017年7月1日までクラウドファンディング中だ。6月2日時点で、目標金額2万5000ドル(約280万円)に対し1万5000ドル(約170万円)以上を集めている。出荷は2018年3月の予定だ。