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イーロン・マスク氏の思い描く未来の都市交通網、コンセプト動画とイメージ画像が明らかに

米Tesla Motorsの最高経営責任者(CEO)などを務めるイーロン・マスク氏が率いるThe Boring Companyが、同社の目指す未来の都市交通網や乗り物を描いたコンセプト動画やイメージ画像を公開した。

The Boring Companyは、大都市の交通渋滞を緩和するために交通網を3次元化しようと提案。具体的には、地下鉄のように大都市の地下にトンネル網を掘り巡らそうと構想している。

現状では、トンネルを1マイル(約1.6km)掘り進めるのに、10億ドル(約1100億円)かかるという。同社はトンネルの掘削機を改良するなど、10以上の項目を見直すことでトンネルの掘削コストを大幅に引き下げられないかと検討している。

例えば、1レーンのトンネルを掘るには直径28フィート(約8.5m)は必要だが、スケートのように駆動する装置に自動車などを乗せて運ぶようにすれば、直径14フィート(約4.3m)もあれば十分だと試算。トンネルの直径をそこまで縮めることができれば、掘削コストは3分の1から4分の1ほどにまで削減できるとしている。

その同社が2017年4月28日、同社が目指す交通網のコンセプト動画をYouTubeに掲載。これまでに400万回以上再生された。

混雑した道路の脇に備え付けられた装置に自動車を停めると、エレベーターで地下トンネルへと運び込まれ、そのまま時速200km前後の速度で目的地まで移動する様子が映し出されている。

さらに同社は、その動画のワンシーンで紹介した次世代の乗り物のイメージ画像を公開。自動車のような形状だが内部には運転席などは見当たらず、自転車をそのまま持ち込めるほどの広さがある。前述のコンセプト動画を見る限り、この乗り物は道路脇にあり、歩行者や自転車利用者が乗り込むと地下トンネルへと移動して目的地まで運んでくれる乗り物になると予想される。

fabcross for エンジニアより転載)

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