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レーザーカットもワイヤーカットもできる——X-Yプロッタープラットフォーム「XY Multi Platform」

2D(X-Y)プロッタープラットフォーム「XY Multi Platform」がKickstarterで出資を募っている。

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XY Multi Platformは、ヘッドを付け替えることで、ワイヤーカッターやレーザーカッター、刻印加工などができるXYプロッタープラットフォームだ。

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制御部にはRAMPS(RepRap Arduino Mega Pololu Shield)とArduino互換機を使い、ファームウェアはMarlinをベースに2Dプロッター用に改造を加えている。サイズの異なる3モデルを用意し、スモールモデルのサイズは710×620×380mm、加工エリアは460×380mmで、最大加工厚みは110mm。ミディアムモデルのサイズは840×860×380mm、加工エリアは600×500mmで、最大加工厚みは110mm。ラージモデルのサイズは1400×1960×780mm、加工エリアは1000×1600mmで、最大加工厚みは380mmだ。

photo レーザーヘッド(左)とテンショナー部(右)

XY Multi Platformはフレームオンフレームのシンプルな構造だが、ワイヤーのテンションシステムに特徴がある。ワイヤーカット時でもワイヤーに負荷のかからないフォームなどの柔らかい素材用には、ワイヤーの取付け/取外しが簡単なスプリングテンショニングを使用し、アクリルなど硬い素材の切断用には、加工部位の近くでテンションをかけることができるワイヤーガイドを使用する。この場合、高温になった素材が外側に溶け出して固まり、立体的な造形を生み出すが、開発元はこれを「エンボス」加工と呼んでいる。

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デザインソフトとして、開発元が作成した2Dデザインツール「Bezier CAD/CAM」を用意する。3Dツールから平面データだけを取り出す必要もなく、ラインやペジェ曲線をベースにワイヤーパスをデザインし、G-codeで出力できる。

photo アクリルへの「エンボス」加工の例

XY Multi Platformは、1万ポンド(約144万円)を目標に7月23日までクラウドファンディングを実施。スモール/ミディアムモデルの価格は、499ポンド(約7万1900円)/699ポンド(約10万1000円)。出力3W 445nmのレーザーヘッドは100ポンド(約1万4400円)の追加が必要だ。9月の出荷を予定しており、日本への送料は50ポンド(約7200円)だ。なお、ラージモデルの日本への出荷は対応していない。

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