サポート除去システム搭載——FFF方式デュアルノズル3Dプリンター「ZORTRAX inventure」
2017/06/29 11:45
ポーランド製3Dプリンター「ZORTRAX」のディストリビューターであるシステムインナカゴミは、FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター「ZORTRAX inventure」を国内発売する。
ZORTRAX inventureの特徴は、同社が「LPD Plus」と呼ぶ独自のシングルヘッドデュアルノズルにより基材とサポート材の同時プリントを可能にする技術だ。サポート材を簡単に除去できるDSS(Dissolvable Support System)洗浄機を標準搭載し、複雑に入り組んだ造形物や、歯車などの動きのある機械的な部品が組み込まれた造形物でも、数時間DSSに浸しておくだけでサポート材をきれいに除去できる。
本体サイズは、350×350×400mm、最大造形サイズは、135×135×130mm、解像度は90~200μm、エクストルーダーの最高温度は380度、造形エリアには最高90度を維持できるクローズドチャンバーを採用し、高精度かつ安定した造形を実現している。
ソフトウェアは専用の「Z-SUITE」を使用する。.stl/.obj/.dxf/.3mfの3Dファイル形式に対応し、データはSDカード経由で読み込ませる。Mac OS X/Windows 7以降をサポートする。
フィラメントは、カートリッジタイプの専用フィラメントを使用する。植物由来の原料を使ったZ-PLAカートリッジ(5色)、耐油性や耐薬品性を備えたZ-PETGカートリッジ(2色)、水溶性サポート材のZ-SUPPORTカートリッジが用意されており、耐久性の高いプロ仕様の試作品を造形できるとしている。
フィラメント残量をシステムが監視しているので、フィラメント切れの場合は自動的に印刷を停止、カートリッジ交換後に自動的に再開する。
価格は44万8000円(税別)で、2017年6月末の出荷を予定している。