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知識ゼロから始めるロボティクス——人型ロボット組み立てキット「TyroBot」

初心者向けの人型ロボット組み立てキット「TyroBot(タイロボット)」がKickstarterに登場した。

TyroBotの「Tyro」とは「初心者」を意味し、これからロボティクスの勉強を始めてみようという人にうってつけのキットだ。スクリュードライバー1本で3時間もあれば組み立てられ、スイッチを入れるとすぐに小さな人型ロボットが動き出す。パソコンに接続して設定する必要はない。

TyroBot

組み込みソフトウェアが7つのサーボモーターを制御し、前進、後退、右折、左折といった簡単な歩行動作ができるようになっている。よちよちと歩く姿がかわいらしい。

TyroBotは、ATSAMD21 32ビットマイクロコントローラーをベースとしたカスタムロボットコントローラー、バランスを保つための3軸加速度センサー、クラウドとの通信用Wi-Fiモジュール、機能拡張用ポート2個を備えた「TyroBoard」を搭載している。

Tyro Board

ロボットの顔に当たる部分に2.8インチのカラーTFTタッチスクリーンディスプレイを備え、表示されるメニュー画面をタッチして歩行動作の設定や自作プログラムの実行ができる。

TyroBotは、Arduino IDEを使ったプログラミングが可能。例えば、TyroBotが転倒した際にWi-Fi経由でツイッターに特定のメッセージをツイートするプログラムを作成したりできる。

TyroBot
TyroBot

TyroBotの価格は、TyroBoard、ボディパーツ、1200mAhリチウムイオン電池、サーボモーター7個、ねじ一式で99ドル(約1万1000円)。ボディパーツを自分で3Dプリントするメイカー向けキットは89ドル(約1万円)だ。いずれも出荷は2017年11月の予定で、日本への送料は15ドル(約1700円)だ。

TyroBotは、2017年9月2日までクラウドファンディングを実施。8月7日時点で、目標額3000ドル(約33万円)に対して約1100ドル(約12万円)を集めている。

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