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成長中のスタートアップが集結——「DMM.make AKIBA Open Challenge 2 Demo Day」開催

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起業 IoT アクセラレータ

DMM.comは、IoTプロトタイプの製品化をサポートするプログラム「DMM.make AKIBA Open Challenge 2」で採択された7チームによる活動成果発表展示会「Demo Day」を、9月26日にDMM.make AKIBAで開催した。

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DMM.make AKIBA Open Challengeは、IoTの技術やビジネスに精通した企業が、DMM.make AKIBAとともに、スタートアップの製品プロトタイピングやビジネス設計を3カ月間サポートするプログラムだ。昨年開催したOpen Challenge 1に続き、第2回となるOpen Challenge 2では7チームを採択、様々なサポーター企業とのコラボレーションを通じて生み出した最新の成果を発表する。同日開催の記者発表会から、出展チームの作品を紹介する。

photo テレプレゼンス向けヒューマノイドロボット「teleporter(テレポーター)」、団体名:teleporter

「teleporter(テレポーター)」は、遠く離れた人と打ち合わせる場合でも、その場に相手がいるかのような会話体験を実現するヒューマノイドロボットだ。利用者の顔を3Dスキャンし、フレキシブル素材を使って3Dプリント出力、ロボットの顔面として装着する。利用者はHMDを装着して会話することで、相手側に置かれたロボットの表情を動かしたり、首の動きを操作でき、双方向での自然な会話の実現を狙っている。

photo サーボモーターに接続したロッドでマスク上に表情をつくっている

ロボットの表情筋として機能するサーボを多数使用し、眼球にはカメラを入れている。利用者の表情を読み取るコントロール側のHMD内部のセンサーなど今後の課題はあるが、映像とは異なるリアルな存在感が特徴的なシステムという印象だ。

photo IoT × AI によるヘルスフィットネスプラットフォーム「Trac(トラック)」、団体名:primesap

ヘルスフィットネスプラットフォーム「Trac」は、「LiveTrac」と「LifeTrac」と呼ぶ2種類のソリューションを展示する。LiveTracは、身体の各部に装着するセンサーにより身体状況を計測、数値化して蓄積、様々なオープンデータと比較しAI解析を加えることで、年齢や環境にあわせた最適なゴール設定を行い、アスリート向けトレーニングの最適化を狙うものだ。3Dプリントされたセンサー装着具は、骨格にしっかりと固定し、ずれないよう設計されている。

photo LifeTracのセンサー。左のセンサーマウントは3Dプリント製だ。

LifeTracは、主に病床管理を目的に、温度や明るさ、気圧などの環境データに加え患者の身体状態を数値化できるセンサーをベッドに装着、一元管理することで安全な見守りを実現するシステムだ。センサーユニットにはARMのSoCを採用、小型化を実現している。

photo スマート電動歯ブラシ「歯っぴ~」、団体名:歯っぴ~。スマホ画面右側に歯垢のある部分がピンク色で表示されている。

「歯っぴ~」は、歯ブラシの先端にカメラを搭載し、QLF(Quantitative Light-Induced Fluorescence:定量的光誘導蛍光)法と呼ばれる技術を用いて、目に見えない歯垢(しこう)を可視化し、歯磨きの「効率性」を向上させるスマート電動歯ブラシだ。スマートフォンに表示される歯の汚れをリアルタイムに確認しながら歯磨きができる。

photo ライトとカメラ部分。製品版ではさらに改良したいとのこと。

歯ブラシの先端にカメラと光源を角度をつけて搭載しているので、狙った部分にブラシが当たるように工夫されている。今後はブラシ部分と同軸にカメラを搭載するなどの改良が考えられるという。1~2万円程度での市販化を目指している。

photo 株式投資アルゴリズムのプラットフォームサービス「Smart Trade(スマートトレード)」、団体名:Smart Trade、出典:Smart Trade

「Smart Trade(スマートトレード)」は、株式投資のシステムトレード開発環境を無料で提供することで、エンジニアがAIを活用して株式投資のトレードアルゴリズムを開発、マーケットプレイスで個人投資家向けに販売することができるDIY投資プラットフォームだ。来月から公開予定のサイトでは、各アルゴリズムの運用実績が表示されるので、投資目的にあったアルゴリズムを選択できるとしている。

photo 「HMD専用拡張アタッチメント」、団体名:輝輝技研

「HMD専用拡張アタッチメント」は、HTC Vive、Oculus Rift、GEAR VR、DayDreamに対応した拡張アタッチメントだ。ポジショントラッカーやステレオカメラ、バッテリー、クーリングファンなどをマウントすることで、快適なVR体験の提供を狙う。さらにブレスモジュールを利用すれば、息をふきかけて操作するような独自のVRコンテンツの開発もできる。

photo 木製3D地図生成サービス「はだちず」、団体名:LosCaracoles

「はだちず」は、GIS(地理情報システム)を利用してオリジナルの木製3D地図を生成するサービスだ。指定したエリアを、等高線を強調した高低差がわかりやすい立体地図にして出力することができる。また、パズルとして出力することも出来るので、展示用から教育用、プレゼント用など幅広く利用できる。

photo スマート・パーソナルトレーニング器具「iGym(アイ・ジム)」、団体名:iGym

「iGym(アイ・ジム)」は、フレームに貼りつけた歪みゲージと負荷調整式油圧シリンダーを使って個人の筋力量を算出し、スマートフォンを見ながら適切な負荷で筋トレができるトレーニング機器だ。全身用、膝関節用、足関節用の3種類があり、全身のエクササイズから高齢者の筋力低下の予防、脚部のリハビリ用などに利用できる。

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