15万円で高精度精密加工が可能——デスクトップ型CNCフライス「Routakit M」
2017/11/10 15:30
高精度精密加工が可能なデスクトップ型CNCフライス「Routakit M」がKickstarterに登場し、出資を募っている。
Routakit Mは、以前fabcrossで紹介したCNCフライス「Routakit SD」「Routakit HD」を開発したLouis Vissepo氏による新プロジェクト。Routakit SD/HDは2015年にKickstarterでクラウドファンディングを実施し、目標額の約2.5倍近い資金を調達する成功を納めた。
Vissepo氏の今回のプロジェクトは、デスクトップ型CNCフライスだ。Routakit Mのサイズは380×400×530mm、加工エリアは200×150×100mmとRoutakit SD/HDに比べるとかなり小さい。その一方で、繰り返し精度は、Routakit SD/HDが0.025~0.05mmであるのに対し、Routakit Mは0.003mmと格段に精度が高い。Routakit Mの分解能は0.3μmで精密加工が可能だ。
また、同等の加工精度でRoutakit Mより一回り大きい「Routakit M Pro」も用意されている。Routakit M Proのサイズは480×500×530mm、加工エリアは300×200×100mmだ。
Routakit Mは2017年12月8日までクラウドファンディングを実施。11月10日時点で目標額2万ドル(約230万円)に対して約4300ドル(約49万円)を集めている。
Routakit Mの早期割引価格は、「Skeleton Kit」(骨組みのみ)が529ドル(約6万円)。Skeleton KitにT溝ベッド、600Wスピンドル、マウント、ステッピングモーター、電源が付属する「Starter Kit」は、1299ドル(約15万円)だ。Routakit M Proの早期割引価格は、Skeleton Kitが649ドル(約7万3000円)、600Wスピンドルの代わりに1.5kWスピンドルが付属するStarter Kitが1699ドル(約19万円)だ。
Routakit Mの出荷は2018年4月でRoutakit M Proの出荷は2018年5月の予定だが、出荷先はアメリカ、カナダおよびヨーロッパに限られている。