最大400×400×140mmの発泡スチロールを切り出し加工——フォームカッター「CNC HotWire-Cutter」
2018/01/15 15:30
デスクトップサイズのフォームカッター「CNC HotWire-Cutter」がKickstarterに登場した。発泡スチロールやスポンジなどの発泡材から文字や図柄を切り出して、立体文字看板、店舗用ディスプレイ、室内装飾などを作成できる。
CNC HotWire-Cutterは、以前fabcrossで紹介した2D(X-Y)プロッタープラットフォーム「XY Multi Platform」をデスクトップサイズに小型化した改良版。2つのばねの間に張ったホットワイヤー(ニクロム線)で素材を切断する発泡材加工用フォームカッターだ。加工エリアは400×400mmで、最大加工厚みは140mm。加工精度は0.1mmだ。開発元によると、直径0.05mm~0.5mmのニクロム線が使用可能だという。
CNC HotWire-Cutterは、コントローラーを搭載しており、スタンドアローンで動作する。G-codeを保存したSDカードを挿入しコントローラーのパネルから操作して加工を行う。
また、CNC HotWire-CutterをUSBケーブルでPCと接続し、開発元が作成したCAD/CAMソフトウェア「BezierCam」を使って加工することも可能だ。BezierCamを使うと、シンプルなクリップアート画像から図柄を切り出すためのワイヤーパスへ変換しG-codeで出力できる。対応画像フォーマットはGIF、JPG、PNGなどだ。BezierCamはWindowsおよびLinuxに対応しており、非営利目的であれば無償で使用できる。
CNC HotWire-Cutterの価格は、組み立てキットが179ポンド(約2万7000円)で、組み立て済み完成品は249ポンド(約3万8000円)だ。出荷は2018年3月の予定だが、出荷先は米国とヨーロッパのみに限られている。
CNC HotWire-Cutterは、2018年2月11日までクラウドファンディングを実施。2018年1月15日時点で、目標額199ポンド(約3万円)の約8倍にあたる約1600ポンド(約25万円)を既に集めている。なお、BezierCamも2018年3月12日までKickstarterでクラウドファンディングを実施中だ。