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USBにつなぐだけで、映画館の感動を完全再現——東北産ポータブルスピーカー「OVO」

USBケーブルで接続できるスピーカー「OVO」が、GREEN FUNDINGにて出資を募っている。

OVOは、PCやタブレットのUSBポートに接続するだけでスピーカーとして使用できるポータブルスピーカーだ。

ペアリングなどは不要で、USBから給電されるため充電も必要ない。Bluetoothスピーカーと違い、データ圧縮や無線通信に起因する遅延もほぼないという。

ポータブルスピーカーながら最大192kHz、24ビットのハイレゾ音源の再生に対応。USBの転送能力を引き出し、ハイレゾ音源のデータを非圧縮の状態で処理できる。

対応OSはWindows10、MacOS X 10.6以降、Android 5.0、iOS 7以降。iPhone、iPadとの接続にはLightning USBカメラアダプターが必要となる。

USBポートのないテレビやオーディオプレイヤー用に、アナログ入力回路も搭載。アナログ→デジタル変換部分には、バーブラウン製のADCチップを使用している。

本体上面にはフルカラーLEDを左右8個ずつ搭載。レベルメーターやスペクトルアナライザーなどの発光パターンを搭載予定だ。

本体底面のジョグダイヤルにより、LEDオン/オフ、最大音量を制限するナイトモード、高齢者向けの高音強調モードなど、利用シーンに応じた各種設定が可能。これらの機能は、製品出荷後もファームウェアアップデートで拡張予定だ。

USBスピーカーとしての音質を追求するため、音楽信号を全てデジタル信号で処理するフルデジタルロジックと、EDLCコンデンサに蓄積した電力をピーク時に放出するピークパワーアシスト回路を採用。中心部分にパッシブラジエーターを搭載し、高周波溶着により完全密閉した空気を150Hz周辺で共振させ、迫力のある重低音を作り出す。

OVOを手掛けるのは、仙台のベンチャー企業JDSound。2016年にはポータブルDJシステム「GODJ Plus」のクラウドファンディングを実施し、支援総額において当時の日本最高記録を更新、製品化に成功している。

製作についても、GODJ Plusを製造したヤグチ電子工業(石巻市)が担当。スピーカーユニットやデジタルテクノロジーなど、GODJ PlusのノウハウがOVOにも受け継がれている。

GREEN FUNDINGでは、36%オフとなる1万800円で購入できるプランなどを提供している。 プロジェクトは2018年1月中にローンチされ、2月10日に目標金額を達成、製品化が決定した。目標金額2000万円に対し、2月19日の時点で2700万円以上を集めている。出荷は2018年6月の予定だ。

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