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真ちゅう製フライホイールに青銅製の軸受——精密機械加工ジャイロスコープ「QG-1」

4種類の金属を精密機械加工して作られた重厚なジャイロスコープ「QG-1」のクラウドファンディングがKickstarterで行われている。

ジャイロスコープは、船舶、航空機、カーナビなどで姿勢や角速度を検出するために使われるデバイス。近年は小型化が進み、スマートフォンなどにも搭載されている。超小型の振動型ジャイロスコープは振動する物体に加わるコリオリの力を利用しているが、元々は回転する物体に働く慣性力を利用していた。回転するコマを傾けようとすると、元の状態を維持しようとして慣性力が発生する。1960年代から1970年代に流行した昭和の玩具「地球ゴマ」はこの慣性力を応用したものだった。

QG-1

QG-1は、精密に機械加工された金属製の地球ゴマだ。回転するフライホイールは真ちゅう製で、直径約2.9インチ(約70mm)。厚さは0.8インチ(約20mm)だ。中心を貫く軸はステンレス製。フライホイールを支えるフレームはアルミニウム製で、すべり軸受は青銅製だ。

QG-1

QG-1の軸に付属のひもを巻き付けて引いて回すと数分間回り続け、手の上で回すと慣性力からくるジャイロ効果を手で感じることができる。また、長さ2インチ(約50mm)の延長ロッドを付けて回すと、まるでサーカスのような首振り運動を楽しむことができる。

QG-1

QG-1の早期割引価格は、110ドル(約1万2000円)。QG-1本体のほか、ハンドル付き引きひも、アルミニウム製の台座、延長ロッドが付属する。出荷は2018年6月の予定で、日本への送料は23ドル(約2500円)だ。

QG-1は2018年3月24日までクラウドファンディングを実施。2018年2月23日時点で、目標額4000ドル(約43万円)に対して約2700ドル(約29万円)を集めている。

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