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no new folk studioが沖電気、ZBBと連携——歩行分析から病気予防などにつなげる仕組みを共同開発

沖電気工業、ZEROBILLBANK JAPAN、no new folk studioの3社は、加速度センサーや角速度センサー、無線通信機能を組み込んだ靴を活用して、歩行時の足の運び方を分析し行動変容につなげる仕組みを共同開発した。歩行やスポーツ時の適正フォームへの誘導や、認知症などの早期発見や未病/予防への応用を目指す。

no new folk studioは、靴にセンサーやLEDなどを埋め込み動きに合わせて光を制御できるスマートフットウェア「Orphe(オルフェ)」を開発したスタートアップ。2018年には、モーションセンサーや通信機能を搭載した交換式モジュールを共通規格としたプラットフォーム「ORPHE TRACK」を開発し、スポーツ解析、ヘルスケアなどの分野への応用を進めている。

またZEROBILLBANK JAPANは、ブロックチェーン技術を活用し、従業員の行動や動きに応じて、企業がインセンティブポイントを付与し管理するプラットフォーム「ZBB CORE」を開発。2018年5月には、ブロックチェーン技術を活用してサービス利用者の行動変容を後押しする仕組み「Yume Coin」を、沖電気工業と共同で開発している。

今回3社は、ORPHE TRACKとYume Coinを組み合わせ、歩行異常を早期発見して、それを改善する行動を推進する仕組みを開発した。ORPHE TRACKに組み込まれた各種センサーにより、歩幅や歩行速度、移動距離だけでなく、足の着地角度や持ち上げた足の運び方などを3次元的に分析。糖尿病や認知症で特徴的といわれる兆候(小さい歩幅で足を持ち上げずに歩くなど)が発見された人に対し、正しい歩行姿勢や早歩きなどを一定時間行った際、ご褒美として「Yume Coin」のインセンティブポイントを付与することで、行動変容を推進する。

この効果を確認するため、2018年8月から実証実験を進める。実証実験を通じて、認知症などが発症する前の各ステージでの歩行の詳細な特徴を分析し、予防や未病に役立てる仕組みを検討する。また、ブロックチェーン技術により、歩行以外のさまざまな健康に関する個人データもセキュアに管理しており、多様なデータを結びつけることで、早期発見や行動促進の精度を高めていく。

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