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STマイクロ、産業機器向け電力線通信チップセット「ST8500」発表

STマイクロエレクトロニクスは、電気、ガス、水道メータ以外の産業機器(スマートシティ、街路照明、再生可能エネルギー制御など)向けの通信プロトコルG3-PLCの通信規格CENELEC B認証取得済みプロトコルスタックを搭載した、電力線通信(PLC)ソリューション「ST8500」を発表した。

ST8500は、500kHzまでのすべてのPLCプロトコルに対応するようデザインされたPLCモデムSoCだ。ITU G.9903 (G3-PLC)、ITU G.9904 (PRIME)など主要なPLC標準プロトコルに対応し、PRIME 1.3.6~PRIME 1.4までのすべてのPRIME規格に対する認証取得済みライブラリを提供する。

ST8500は、さまざまなPLC規格の変調とコーディング方式を処理する専用リアルタイムエンジンと、上位層の処理とシステム制御を行うArm Cortex-M4Fプロセッサを搭載し、単一のハードウェアプラットフォームで複数の市場と地域への対応が可能で、リモート更新により長期間資産を使用できるとしている。

ST8500は、内蔵されているアナログフロントエンド(AFE)により、「STLD1」ラインドライバに直接接続できるので、シングルベンダーによる実用化された電力線トランシーバソリューションに利用できる。高いドライバ性能、シングルエンドで18V、差動モードで36Vという広範な出力範囲にわたる高い線形性を持ち、ノイズの多いケーブルでも信頼性の高い通信が行える。2チップの構成により、スマートグリッドやIoT機器において、クラス最高の性能、超低消費電力、柔軟性とコストパフォーマンスに優れたコネクティビティを実現する。

ST8500は、7×7×1mm のQFN56パッケージ、STLD1は4×4×1mmのQFN24パッケージで提供され、現在入手可能だ。

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