Shiftall、CES 2020にてスマート家電のプロトタイプ3種を発表 #CES2020
2020/01/09 14:00
Shiftallは、ラスベガスで開催中の「CES 2020」において、スマート家電のプロトタイプ3種を発表した。
同社は、パナソニック発のスタートアップCerevoを起業した岩佐琢磨氏が、新たに設立したパナソニックのグループ会社。IoT製品などの開発、販売を行っている。CES 2020では、パナソニックの展示エリア内にShiftall製品のコーナーを設け、スマート姿見「Project: NeSSA」、スマート調理家電「Cook’Keep」、スマート照明「BeamAR」という3製品のプロトタイプを展示する。
前に会ったとき何着てた?——服装の“被り”を教えてくれるスマート姿見「Project: NeSSA(プロジェクト ネッサ)」
Project: NeSSAは、スケジュールと連動し、以前会った人と再度会うときに同じコーディネイトかどうかを判断して教えてくれる姿見だ。カレンダーデータにある名前やイベント名から推測し、前回記録されている服装と現在姿見に映っている服装をアルゴリズムで判定、類似度が高く「被っている」状態を検知するとランプで通知してくれる。利用者は、いつものように鏡の前で服装を整えるだけで、同じ服装で出かけてしまって恥ずかしい思いをするリスクを自動的に回避できる。
製品名の「NeSSA」は、英語の“Never Same Shirt Again”の略で、「(人前で)同じシャツを着ていかない」という意味の造語とのこと。本体の鏡はハーフミラーになっており、ミラーの裏にカメラが設置されている。本体サイズはW460×D47×H1500mm、重量約15kgだ。
熱い料理を冷蔵保存し遠隔から再加熱——スマート調理家電「Cook’Keep(クッキープ)」
熱い料理を作り置くために冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上昇して他の食材を傷める恐れがある。冷めるまで待っているうちに忘れてしまって、料理が傷んでしまったということもあるだろう。
Cook’Keepは、炊きたてのご飯や作りたてのスープなど、熱い料理をそのまま食材受けに投入し、本体ボタンまたはスマートフォンアプリで10℃未満に冷却することができる。そして、冷蔵中の食材や料理を、タイマーあるいはスマートフォンアプリからの遠隔操作で最大90℃まで温める機能も備えている。利用者は、帰宅後すぐに、炊きたてのご飯や調理したての温かい状態で食事の用意ができる。
また、温め機能だけでなく、食材をじっくり加熱する低温調理器としても利用できる。一般的な低温調理器とは異なり、食材を真空パックに入れずに調理でき、鶏ハムやローストビーフといった料理を手軽に作ることができるとしている。
主な仕様は、冷却/加熱温度が5~90℃、本体サイズがW200×D320×H160mm、重量が約2.3kgとなっている。
テーブルの上にARプロジェクション——ペンダント型スマート照明「BeamAR(ビーマー)」
BeamARは、ARプロジェクション機能を備えたペンダント型照明器具。LED照明で卓上を明るくするだけでなく、卓上に置かれた物体を内蔵カメラで認識し、関連したさまざまな情報をプロジェクターユニットから投影できる。
例えば、テーブルに置かれた料理の歴史や調理方法を投影したり、特定の図柄が書かれたカードを認識してニュースや天気といった情報を投影したりできる。特定の対象物が現れたら照明の照度を絞ってプロジェクションマッピングを行い、終了後は元の照度に戻るというプロセスを自動で処理することも可能だ。
主な仕様は、照明部:800lm、プロジェクション照度:200lmで、本体サイズがφ365×H252mm、重量が約3kgだ。