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ロボットスタートアップMira Robotics、大成と資本提携——アバターロボット「Ugo」による警備サービス提供へ

アバターロボットの開発を手掛けるMira Roboticsが、総合ビルメンテナンスの大成と資本提携。遠隔操作と自律制御が可能なアバターロボット「Ugo(ユーゴー)」を活用した警備ソリューションに関する記者発表会を、2020年2月21日に開催した。

photo 新型Ugo(右)。左の前モデルと比較すると、特にボディ部分がスリム化され、全体的にコンパクトになっているのが分かる。

Mira Roboticsは、同社が開発するUgoを使った、遠隔操作による家事支援サービスを2019年2月7日に発表している。その後サービス提供の優先度をB2CからB2Bへと変更し、オフィスビルの家事といえる警備/清掃ソリューションの開発を進めることになった。

photo Mira Robotics代表取締役CEO 松井健氏

同社によると、2019年11月から12月にかけ、大成が警備を行う品川シーズンテラスにおいて、アバターロボットによる新たな警備ソリューションの実現に向けた実証実験を実施してきたという。その中で、一定の効果と継続開発の方向性が確認できたことから、さらなるブラッシュアップのため資本業務提携を結び、新型Ugoの開発に取り組んできた。

photo

発表会に登壇したMira Robotics代表取締役CEOの松井健氏は、実証実験を通して、「移動速度が遅い」「周囲との衝突の危険性」「暗い場所での映像が分かりづらい」「カメラによる映像以外の環境データの不足」といった課題が明確になったとし、新型Ugoで短期間で機能強化を図ることができたと説明した。

photo 前モデルよりもスリム化された台車の周囲に衝突センサーを搭載し、歩行者や建物との衝突を回避する。正面には自律走行用の2D LiDARを備えている。

具体的には、「筐体のコンパクト化による移動速度の向上」、「衝突センサーの搭載」、「LEDライト」、「温湿度、CO2、ガスなどを測定できるセンサーの追加」などの改良を行っている。前モデルの特徴だった、物体が掴める1対のマニピュレーターや、ボディを上下に昇降する機能などは継承した上で、ビル警備を行う上で必要となる機能を中心に改良を加えたという形だ。

photo 本体上部のロッドには、夜間警備用のLEDライトとカメラが装着されている。

また発表会の席上、大成の代表取締役専務 加藤憲博氏は、「ugo2体で警備員1人分の能力」を賄い、警備コストを半減するという狙いを明らかにし、今後実証実験を繰り返していくとした。そのためには、特に「スピード感」が引き続き課題だとし、通常の警備シフトに当てはまるレベルに引き上げていく必要性に言及した。

photo 遠隔操作による接客のデモ

最後に松井氏は今後の計画として、大成と2回目の実証実験を進めつつ、その中でUgoを実際に導入したいという不動産、デベロッパーを対象に、ファーストカスタマーを募集するとした。なお、大成との警備ソリューションの提供は、2020年秋を目途としている。

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