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顔認証と非接触型検診でスタッフの健康管理を自動化——AIアシスタント「PLEN Cube」の健康チェック版を製品化へ

「PLEN Cube」とセンサー付拡張ボックス

PLEN Roboticsは2020年4月20日、AIアシスタント「PLEN Cube」に遠隔体温検知と自動問診機能を搭載した健康チェック版を、7月に製品化すると発表した。

PLEN Cubeの健康チェック版は同システムが備える顔認証機能に、対話合成による自動問診とサーモセンサーを搭載した拡張ボックスを組み合わせることで、従業員の体調不良を早期に発見し、職場での感染症拡大リスクを軽減できる。

利用者はアプリケーション経由で顔を登録し、施設の入室時にPLEN Cubeに顔を向けることで、検温と問診からなる健康チェックを受けられる。

顔認証と健康チェックを組み合わせることで、健康状態の把握からそのデータ化までを自動化し、対応の迅速化に加えて記録漏れやミスの防止を可能とする。

センサーによる検温では、平熱との乖離を計測できる。多くの感染症は発熱以前に喉の痛みやだるさなどの自覚症状を伴うため、一問一答の問診を通じて、体温測定だけでは間に合わない初期症状の捕捉も合わせて実施し、異常が認められた場合は検査勧告が通知される仕組みだ。なお、これらの検温と問診は全て非接触で行われる。

システムはPLEN Cube本体とセンサー内蔵の拡張ボックス、Webアプリケーションからなるシンプルな構成を採用しているため、導入に当たっての大規模な工事は不要で、運用コストも抑えられる。

PLEN Cubeは一辺が75mmの立方体小型ロボットで、カメラやスピーカー、マイクに加えて顔認識や音声認識機能を搭載している。2017年にMakuakeでクラウドファンディングを実施し、最終的に320万円以上を調達。2019年7月にはビジネス版とデベロッパー版の予約受け付けを開始した。

完成した健康チェック版のテスト機は、4月27日から大阪滋慶学園の協力のもと、大阪ハイテクノロジー専門学校で実証実験を行う。その後、検証と改良を経て7月にβ版100台の販売を予定している。

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