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PCは酒で冷やせ——「イエーガーマイスター」を冷却水に使った自作PC

冷却液にリキュールを使ったPCの自作という面白い動画が公開されている。これは、ドイツ産リキュール「イエーガーマイスター」を製造販売するイエーガーマイスター社が、プロモーションのためにTech系YouTuberに作らせたものだ。

イエーガーマイスターは、56種類ものハーブが入ったアルコール度数35度のリキュールで、1935年から世界各地で販売されている。イエーガーマイスターの米国法人のホームページには、「イエーガーマイスターにはマイナス18℃が最適であり、コンピューターは適切に冷却された場合に最高の能力を発揮します。これらを考慮して、当社は世界のゲーミングPCの冷却にはイエーガーマイスターが必要だと気づき、(Tech系YouTuberの)「BITWIT」に制作を依頼しました」とある。

製作されたカスタムPCは、AMD Ryzen 9 5950X(16コア、3.4GHzクロック)ベースのゲーミングPCで、イエーガーマイスターの瓶と同じ緑色に塗装されロゴがレーザー刻印されたキャビネットに納められている。

このPCに、冷却液としてイエーガーマイスター1.5リットルを注ぎ込み、「Cinebench R23」ベンチマークテストを5分間走らせたところ、CPUの温度は最高56.9℃で、他のAMD Ryzen 9 5950XベースのPCより10℃低いという。ビデオゲーム「Shadow of the Tomb Raider」を15分間プレイした場合でも、CPUの温度は最高56℃に留まった。

実際には、イエーガーマイスターやビールに限らず、アルコール類を冷却液として循環させることには安全上の課題があり、製作者も「短時間の温度的メリットや楽しさはあるとしても、どんな場合でもこの方法は安全とは言えない」としている。テストの後、イエーガーマイスターは深紅色の冷却水に交換されたようだ。

動画は最後に、「今回の製作は、イエーガーマイスターの最良の利用方法は飲むことだと教えてくれた」と、締めくくられている。

fabcross for エンジニアより転載)

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