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最高精度0.02mmのスキャニング——ブルーライト搭載のハンディー3Dスキャナー「Revopoint MINI」

ブルーライト搭載のハンディー3Dスキャナー「Revopoint MINI」がKickstarterに登場し、既に3億円を超える資金を調達している。Revopoint 3Dがこれまでクラウドファンディングを成功させた「POP」「POP 2」に続く新シリーズで、さらなるコンパクト化と高機能化を進めている。

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Revopoint MINIは、点間隔0.05mmの3D点群データで、0.02mmの高精度なスキャンが可能な3Dスキャナー。POPシリーズでは赤外線を用いていた光源に、ブルーライトを採用することでスキャン精度を大幅に向上している。

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工業向け3Dスキャナーに広く使われているブルーライトは、高精度だがコストも高くなる傾向にある。MINIは、コストを抑えながら工業グレードのブルーライト技術の適用に成功。環境光の影響を受けにくい特性のある超高解像度の構造化光を照射することで、複雑な形状の対象物でも高精度なスキャンができる。安全性の高いクラス1のため、肌に直接照射することも可能だ。

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MINIはUSBかWi-Fiでスマートフォン、タブレット、PCと接続し、スキャンソフト「Revo Scan」を使いスキャニングを開始する。ハンドヘルドとターンテーブルによるスキャニングモードに対応し、最高10fpsの高速スキャンが可能。アップグレードしたインテリジェントアルゴリズムにより、スキャニング中のステッチ不良を大幅に低減した。他にも、編集ソフト「Revo Studio」とキャリブレーションソフト「Revo Calibration」を提供する。出力ファイル形式はPLY、OBJ、STLに対応し、高精細な3Dモデルデータをさまざまな用途に活用できる。

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本体サイズは120×38.5×25mmで、重量は160g。キャプチャー範囲は64×118mm、測定距離は100~200mm、最小スキャンサイズは10×10×10mmだ。透明や反射率の高い対象物には、スキャニングスプレーの使用を推奨している。OSは、Windows 8/10/11(64bit)、Android、iOS、MACに対応する。

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Revopoint MINIは、三脚やターンテーブル、ケーブル類などがセットになった標準パッケージを、今なら数量限定の早割価格4229香港ドル(約7万4000円)で、標準パッケージにハンドヘルドスタビライザーと2軸ターンテーブルが付属するプレミアムパッケージを、同5210香港ドル(約9万1000円)で提供する。2022年8月の出荷を予定しており、日本への送料は標準パッケージが199香港ドル(約3500円)、プレミアムパッケージが275香港ドル(約4800円)だ。

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Revopoint MINIは、2022年7月16日までクラウドファンディングを実施中。6月30日時点で、10万香港ドル(約174万円)の目標額を大きく上回る約1935万香港ドル(約3億3580万円)を集めている。

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