今回は、2024年夏季開始予定の商業運航で使用する機体と同型の2人乗り与圧キャビン「T-10 EARTHER」で試験を実施した。飛行時間は119分、飛行距離は28.6kmだった。今回のパイロットは、同社研究開発部 実験課 運航チーム チームリーダー 宮嶋香和氏。

同社は2020年7月から気球による宇宙遊覧プロジェクトを開始以来、徐々に高度を上げながら飛行試験を繰り返してきた。2023年10月に北海道内で実施したフリーフライト試験では、1人乗り与圧キャビン「T-9」で最大高度1万669mの成層圏に到達している。2023年11月からは、2人乗り与圧キャビン「T-10」での有人飛行試験に挑戦してきた。