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Dig up the underground「プロダクト一機一会」by 松崎順一

未来感漂うスペースエイジなハンディ電子ソロバン「NATIONAL ELECTRONIC CALCULATOR JE-840」

2020年の春は全く季節感を感じる暇も無かった。花見をすることもなく“ステイホーム”に突入し、自粛の日々が続いたが、ようやく外出できるようになったところで梅雨に突入した。蒐集にとって梅雨は一番嫌いな時期だ。

筆者の蒐集は野外が多く、車で移動しながらがほとんどなので乗り降りする度に体が濡れてしまい、風邪をひきそうになることが多い。特に今年はコロナ禍の影響もあり、野外での蒐集は抑さえ気味にしている。その中で、廃棄物処理会社から大量に出たレコードを処理するために向かった場所で見つけたのが今回紹介する電卓だ。

元箱はなく、本体のみだがプラスチックに焼けが少なく、全体的に比較的状態が良い。また、製品名に「電子ソロバン」という言葉を使っているところが時代を感じさせる。それでは本体を見てみよう。

「JE-840」は当時のナショナル(製造は松下通信工業)の電子ソロバンの中ではかなりスタイリッシュで、白と黒の組み合わせと曲面を多用したデザインとがうまくマッチしている。本体にはストラップが付いている。

また、本当は正面の白い部分にナショナルのロゴが印刷されているのだが、今回入手したものはきれいに消えていた。

ケースは黒のビニールレザー製で、特にほころびもなく今でも十分使えそうだ。

ケースには「NATIONAL ELECTRONIC CALCULATOR」の文字がエンボス加工してある。

本体を真横から見ると本体部分は白色、背面部分は灰色で色分けされていて、意外に厚みがあることが分かる。

電源スイッチはメッキのスライドスイッチになっている。スイッチの上には控えめに「National」の文字が入っている。

数字の表示は蛍光管を使用しており、青く発光する様子は独特の雰囲気がある。ちなみに表示は8桁になっている。

ボタンは1つ1つが独立しており、押し間違いによる誤動作も少ないと思う。

本体の横にはACアダプターで使用するときのDCジャックが付いている。

また、背面にある電池カバーを開き、単三乾電池4本を入れても使用できる。電子ソロバンは海外でも人気が高く、このJE-840も海外仕様のものがある。違うのは少しで輸出用のロゴと仕様の一部だけのようだ。レトロな電卓を現代、インテリアも兼ねてさらりと使いこなすのも良いかも知れない。

「NATIONAL ELECTRONIC CALCULATOR JE-840」

販売時期:1974年

1974年に起きた主な出来事

  • テレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」が放映開始
  • 自称超能力者であるユリ・ゲラーが来日。超能力が流行
  • ガッツ石松がボクシング世界王座獲得

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