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Dig up the underground「プロダクト一機一会」by 松崎順一

低価格で人気のあったホビー向け8ビットパソコン「KAWAI MSX2 PERSONAL COMPUTER KMC-5000」

2020年はあっという間に拡大したコロナ禍で、筆者が住んでいる都内も甚大な影響を受けていて未だ大変な方も多いと思っている。筆者の仕事にもかなり影響があり、定点観測をする場所がしばらくの間閉鎖されてしまって、満足な蒐集もできないでいる。ただ、そんな中でもラジカセと一緒に買い取る物の中に面白いアイテムが混ざっていることが多い。今回も少し前に買い取った中にあったパソコンをよく見たら、ちょっと珍しいものだったので紹介したい。このパソコンは1980年代に登場した「MSX」という規格のパソコンで、当時主にゲーム用として販売されたものが多かった。キーボードが本体と一体になっているものが大半で、専用ディスプレイがなくてもテレビにつないですぐ使えるのが便利なパソコンだった。それでは本体を見てみよう。

今回入手したMSXパソコンは河合楽器製作所(カワイ)が販売していたもの。カワイはパソコンを作っておらず、同時期に発売していたパナソニックの「FS-A1F」のOEMと思われる。

パナソニックがMSXパソコンの販売網を拡大するため、異業種の会社と組み販売されたと思われる。ちなみに外観は機種名とロゴ以外は全く同じだ。

本体のレイアウトはメインのJISキーボードと横にテンキーになっていて、キーのタッチは柔らかめだ。

そして右上にカバー付きのカートリッジスロットがある。電源はACのみで、電源ケーブルは本体に直付けになっている。

電源スイッチは本体左側にあり、押すと本体のPOWERランプが光り、MSX-BASICが立ち上がる。

キーボードの端にはFDD(フロッピーディスクドライブ)のプレートが誇らしげに光っている。

そのFDDは本体正面の左側に配置されている。

さらに本体の右側にはジョイパッド用ポートが2つあり、その横の赤いリセットボタンがある。ジョイパッドはいわゆるゲームコントローラーだが、ジョイパッドは欠品している。

そして背面の左端はもう1つのカートリッジスロットで、その右にはプリンター用ポート、カセットテープ用ポート、RGB出力ポート、RCAタイプの音声/映像ポート、さらにRFのチャンネル切替スイッチ(1CH or 2CH)、RF出力と、当時らしい豊富な入出力端子の構成になっている。

また、本体裏面にはバックアップ用の電池ボックス(単三乾電池×2本)がある。

実際にモニターに繋いで動作を確認してみた。

電源を入れると懐かしい初期画面が登場した。本体はまだまだ生きているようで、ソフトを入手して動かしたい衝動に駆られてしまった。

「KAWAI MSX2 PERSONAL COMPUTER KMC-5000」

販売時期:1987年

1987年に起きた主な出来事

  • アップルコンピュータが「Macintosh II」と「Macintosh SE」を発表
  • 映画『ハチ公物語』公開
  • テレビ朝日の紀行番組「世界の車窓から」放送開始

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