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ハードとソフト/企業と企業の垣根を越えて

「FlashAir x Bluemix ハンズオン&アイディアソン」レポート

多様なスキルを持つ人が集まり、新しいアイデアのプロトタイピングを行うアイデアソン。ソフトウェアからものづくりまで幅広いテーマが扱われるようになる中、東芝と日本アイ・ビー・エムの2社は共同で自社製品のアイデアソンを主催した。2社の合同開催という珍しい形式は、積極的なオープン戦略がきっかけになったという。企業と個人を問わず、多くの人が自らの個性を発揮したイベントの様子をお伝えしよう。

イベントのテーマは身近なIoTツールの提案

2015年11月7日、東芝と日本アイ・ビー・エムは共同で「FlashAir x Bluemix ハンズオン&アイディアソン」を開催した。会場は東京湾に程近いSamurai Startup Island。イベントの後援はサムライインキュベートが行った。

今回のテーマは、無線LAN通信機能を搭載したSDHCメモリーカード「FlashAir」と、クラウド型アプリ開発基盤「IBM Bluemix」を組み合わせて身近なIoT(Internet of Things)デバイスを作り出すこと。

グループに分かれてレクチャーを聞く参加者。 グループに分かれてレクチャーを聞く参加者。

当日は、エンジニアを中心に22名が集まった。まずは参加者全員にFlashAirが貸し出され、ハンズオン形式でのレクチャーが行われた。

無線での写真共有以外にも用途の広がるFlashAir。 無線での写真共有以外にも用途の広がるFlashAir。

FlashAirの無線LAN通信機能を利用すれば、デジタルカメラで撮った写真を即座にスマートフォンやタブレットで共有できる他、GPIOを利用して他のハードウェアと連携することも可能だ。さらに、最新モデル「FlashAir W-03」では、汎用スクリプト型言語Luaによるプログラミングに対応し、より高度で幅広い制御が可能となった。FlashAirはそれ自体がWebサーバの役割を持っているため、IoTデバイスとしての利用にも非常に相性が良いという。

多様なリソースを活用したアプリ開発が可能なIBM Bluemix。 多様なリソースを活用したアプリ開発が可能なIBM Bluemix。

IBM Bluemixは、クラウド型のアプリケーション開発・管理プラットフォーム。スピーディな環境構築を行うことができ、豊富なAPIとサービスを自由に組み合わせて利用できることが大きな特徴だ。

今回のハンズオンでは、FlashAirの初期設定を行い、アップロードした写真をジャンル分けするシステムをIBM Bluemixで構成するレクチャーが行われた。初心者でもわかりやすいよう、充実した資料が用意されていたのが印象的だった。 

優勝は「写真がうまくなるSDカード」

ディスカッションを交えながらアイデアを考える参加者たち。 ディスカッションを交えながらアイデアを考える参加者たち。
会場投票の結果、12のアイデアが最終プレゼンテーションに臨んだ。 会場投票の結果、12のアイデアが最終プレゼンテーションに臨んだ。

ハンズオンでの体験をもとに、参加者は全員でディスカッションしながら各自のアイデアを練り上げていく。次々とFlashAirとIBM Bluemixを組み合わせた新しいIoTデバイスのアイデアが生み出され、最後には審査員を交えながらのプレゼンテーションが行われた。

最優秀賞に輝いたアイデアは「初心者にバカ売れ! 写真がうまくなるSDカード」。 最優秀賞に輝いたアイデアは「初心者にバカ売れ! 写真がうまくなるSDカード」。

最優秀賞に輝いたのは、「初心者にバカ売れ!写真がうまくなるSDカード」。FlashAirを内蔵したカメラで写真を撮影すると、IBM Bluemix上で開発したアプリで手ブレの有無や画面上の明暗の解析が行われ、問題があればその場でスマートフォンがアドバイスを伝えるというアイデアだ。

写真がうまくなるSDカードのアイデアを考えた受賞者(左)と審査員のJulieWataiさん(右)。 写真がうまくなるSDカードのアイデアを考えた受賞者(左)と審査員のJulieWataiさん(右)。

写真を後から確認して後悔することが多い、という発案者の経験がもとになったこのアイデア。審査員の一人であるJulieWataiさんは、自身もFlashAirを使ったポートレート撮影を行っており、「ミスをするたびにインターネットで原因を調べるのは大変。その場でアドバイスをもらえれば、本当に上達のスピードが上がると思う」と強く共感していた。

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