fabなび
ファブラボ博多β/ Fablab HAKATA β(福岡)
日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」。今回は福岡市博多区にあるファブラボ博多β(Fablab HAKATA β)。住宅街の中にあるファブラボで、気軽にアクセスできて、時間を気にせず利用できる場所がコンセプトだ。
※ファブラボ博多βは福岡市南区に移転し、ファブラボ博多として運営されています。本記事は掲載時の情報ですので、詳細はファブラボ博多のウェブサイトでご確認下さい(編集部)
ファブラボ博多βのオープンは2016年3月。オーナーの森本さんと竹内さんがオープンの半年ほど前に知り合ったことがきっかけで誕生したという。
「私は元々インテリアデザイナーとして企業の中で店舗のデザインをしていました。インテリアに必要な什器などの製造は外注していたこともあり、竹内から教えてもらうまでファブラボのことは全然知りませんでしたが、コンセプトに強くひかれました」(ファブラボ博多βの森本さん)
もともとファブラボの利用者だった竹内さんからファブラボの話を聞いた森本さんは、すぐにファブラボ太宰府を見学。その後、ドイツやオランダのファブラボをいくつか見て回り、ファブラボを作りたいという気持ちを固めたという。
「ベルリンにあるファブラボはすごく地元になじんでいる感じがあって、若者が工作をやっている横でおばあちゃんが手芸をやっていて、カジュアルに楽しんでいる感じが印象的でした。日本のファブラボは、まだヨーロッパのような状況にはなっていなくて、ベルリンのファブラボのようなスペースを日本にも作りたいなと当初から考えていました」
帰国後、オフィスとして利用していたマンションの一階に改装可能なテナントがある事を知った森本さんは管理会社にかけあい、カフェとスペースを半分ずつシェアしながら運営する形でファブラボ博多βをオープンさせた。
現在はデジタル工作機械に初めて触る若い人や、仕事に活用したいクリエイターの利用が目立つという。
「基本的に皆さんゆっくり時間をかけて作っている人が多いですね。パッと作業して、すぐに帰る人は少ないです。住宅地の中にあるという土地柄もあるかもしれませんが、ビジネスでのものづくりが早く短いサイクルに進んでいるので、ここでは、ゆっくり楽しみながら誰でも利用できるようにしていきたいですね」
今後は他のファブラボや小学校など地域の人たちとも連携しながら、地元に根差した運営を目指す一方で、福岡のクリエイター同士をつなげるコミュニティにしたいと考えている。
「地元のクリエイターや、革や木材などの素材を扱う地元企業を交えたワークショップも増やしているところですが、ワークショップに来て作って終わりではなくて、そこから交流が生まれるような状況を作っていきたいと思います」
概要
所在地 | 福岡県福岡市博多区博多駅南4-19-5 山王マンション1F |
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営業時間・ |
10:00~19:00(定休日:火曜・水曜・木曜) |
URL | http://fablabhakata.com/ |
料金 |
入会金:1000円 |
備考 | プロのデザイナーによる受託制作サービスもあり |