アジアのMakers by 高須正和
光りものガジェット+パリピプレゼン+ライブハウスのイベントAkiParty(8月5日)が出展者募集中
ライブハウスに、LEDなどの光り物を持ち込んでクラブイベントを行うAkiPartyが、今年も8月5日(土)16:00-にライブハウスMOGRA秋葉原で行われる。今年はギャル+電子工作のユニットであるギャル電と連携して、よりDIYでカオスなイベントになる予定だ。
DIY電子工作+DIY電子音楽
AkiPartyというイベントはDIY電子音楽のクラブカルチャーと、DIY電子工作のMake系カルチャーの中間点に立つイベントとして、2014年から行われている。
たとえば「古楽器作成キット『Hurdy-Gurdy』」の記事が話題になったように、楽器やスピーカーなど、音響機器の自作はfabcross読者にとっても歴史のある分野だ。
AkiPartyではDJやVJが自作した電子楽器、音源として使えるよう改造したゲームボーイ、LCDパネルなどを持ち込むほか、改造機材の説明タイムやプレゼンコーナー、ライブペインティングなどが行われる。
また、ダンスフロアに加えて展示スペースがあり、ハンダごて・Arduino・自作LED光りものなどを持ち込むと入場割引が受けられるなど、音楽イベントとMaker Faireのような展示イベントの中間に位置するイベントといえる。
「パリピはひかるとつよい」踊るもの工作で盛り上がりたい
他のイベントでは展示しづらい、ひかるもの・踊るもの・お酒を活用したものも展示される。昨年同様、ニコニコ技術部のサイトで出展者募集を行っている。
LEDジャグリング:みらいさん @jme19888
ニコニコ技術部で作品を公開しているみらいさんのLEDジャグリングは、音楽に合わせて演出をセットした自作のLEDフロウワンドとスカートを使ったパフォーマンスだ。7月8日-9日で行われたニコニコ技術部の作品シェアイベントNT金沢でも大人気で、パフォーマンスを紹介したツイートは3000RTを超えた。
LEDジャグリング とっても綺麗です。#NT金沢 pic.twitter.com/s50WCCmKq0
— koshino (@overfieldm) 2017年7月8日
MOGRAはライブハウスであり、展示フロア・ライブフロア共にビールなどが販売されている。茂田カツノリさんはNeopixel LEDコントローラを用いた「光るビアマグ」をパーティーに持ち込む。
昨年も大人気だった湯村翼さんのプロジェクションキーボードも出展。MOGRAの来場者はMAX120人程度で、展示スペースは薄暗い空間なので、暗いなかでインタラクティブな展示をすることとは相性がいい。
展示スペースの募集は今も続いていて、手持ちで展示できるものは当日持ち込みも可能だ。事前のテーブル予約はこちらで受け付けている。
ライブハウスでプレゼン? ギャル電のパリピプレゼン
MakerムーブメントとクラブカルチャーはどちらもDIYから始まったムーブメントで、メイカースペースで音楽イベントが行われることも多い。プロジェクターがあり、スピーカーがあるメイカースペースはライブハウスにもなる。ということは逆にライブハウスがプレゼン会場になってもいいはずだ。
今年のAkiPartyではギャル+電子工作のユニットとして話題のギャル電がプロデューサーをつとめ、意識の低いパリピ中心のプレゼンイベントが行われる。
意識の低いプレゼンとは、あくまで「プレゼンしてていかに気持ちいいか」という視点からパワーワード(意味はともかく、思わず引きつけられる力のある言葉)を盛り込み、エモさといきおいを重視し、異なるカルチャーが出会う学びを見つける(かもしれない)プレゼンスタイルだ。7月8日にTechShop Tokyoで行われた「意識の低いプレゼンワークショップ—『パリピのセルフブランディングのリッチ化』—」は満席となり、公開された資料からさらにAkiParty当日のパフォーマンス参加希望者が何名か生まれるなど、大成功を収めた。
ギャル電・アニポールきょうこ:
プレゼンする人がいいパワーワードキメてるとみてる方も一緒に言いたい気持ちになるし、ただ聞いてるだけよりすごくいろいろな人のプレゼンききたい!って気持ちになって発表側もオーディエンス側も両方気持ちいいからちゃんとのりかたとかをガイドすれば絶対楽しいなと思う
マイクでいうと気持ちいいプレゼンっぽいパワーワードを並べてスライドを作って、楽しくプレゼン体験という、説明や説得からだいぶ遠く離れた行為のプレゼンに向け、MCのギャル電は本番に向けて、発表者と観客が一体になったエモい空間を作るべく準備を進めている。
空間や機材をDIYするパフォーマンス
メイカースペースの草分け、サンフランシスコのNoiseBridgeではスペース内に特殊効果のためのLED壁が用意されていて、DJイベントの際にも使われる。
今回出演するパフォーマーピアノ男は、演奏中にパフォーマンスに同期するいくつかのLED工作物を持ち込む。VJを担当する、IAMAS出身者によるユニットEXC_BAD_ACCESSやHuezも、コントロールシステムを自作したレーザーやLCDスクリーン・iPadを用いたシステムを構築して、DIY空間に満ちたクラブイベントになる予定だ。
中国深センのMaker Faireでは公式企画として最終日に行われている。
いろんな意味で日本発のカルチャーがどう進化しているのか、ぜひ出展・来場してもらいたい。
イベント情報:
日時:8月5日(土) 16:00-21:00
出演者等:http://club-mogra.jp/2017/08/05/3231/
パリピプレゼン参加者募集:https://twitter.com/i/moments/888005323448918016
ブース/ウエアラブル出展者募集:http://j.nicotech.jp/nttokyo2017