新しいものづくりがわかるメディア

RSS


アジアのMakers by 高須正和

日本から出展しやすい海外のMaker Faire ——国ごとに違うMaker Faireのキャラクター

8月にはMaker Faire Tokyoが開催されるが、この夏はアジア各国でもMaker Faireが行われている。アジアにはまだ「はじめてのMaker Faire」や、小さいイベントを盛り上げていこうとする途中の荒削りなMaker Faireがあり、東京とは違った魅力がある。Makeの世界は広い。今回は日本から出展しやすいアジアのMaker Faireを紹介する。

Make Tokyo Meeting、マイナーなイベントだった頃を懐かしむ

今年もMaker Faire Tokyoへの出展の当選・落選が発表され、Makerたちの悲喜こもごもが見られた。Maker Faire Tokyoは、毎年会場を拡大し、大規模化しているが、残念ながらそれを上回る速度で出展希望者が増えている。

筆者が初めて出展したのは、Maker Faireの前身Make Tokyo Meetingの、2009年に行われた第4回のことだった。そのころは無料で告知も少なく、「こんな面白いものに人を呼ぶためにはどうするか」に必死だった記憶がある。第0回から第4回までのMake Tokyo Meetingは開催ごとに会場が変わり、時期もバラバラに手探りするような状態で年2回実施していた。このころは、「次のMake Tokyo Meetingがあるのか」は約束されていなかった、期待もプレッシャーも競争もない牧歌的な時代で、希望者はほぼ全員出展できていた。

Make Tokyo Meeting当時は日本独自のイベントとしていたが、2013年からアメリカのMaker MediaがMaker Faireを世界中にライセンスするようになったのに伴い、日本もMaker Faireとして仕切り直すことになった。日本科学未来館 (2013、2014)や東京ビッグサイト(2015、2016)での開催となってからの盛況ぶりはみなさんご存じの通りだ。

どちらも2011年に行われた「Make Tokyo Meeting 07」の写真。この翌年からMaker Faire Tokyoとしてリスタートした。 どちらも2011年に行われた「Make Tokyo Meeting 07」の写真。この翌年からMaker Faire Tokyoとしてリスタートした。

上の写真は「Maker Faire Tokyo 07」のものだ。大イベントでひっきりなしに来場者が来ていた記憶があるが、いま写真を見てみるとMaker Faireに比べてだいぶのんびりしている。

一大イベントとなってしまった今のMaker Faireを前に、手作り感が残っていて思いついたものを気軽に出展でき、ブースをしばらく閉めて他の出展を見に行けたりした昔のMake Tokyo Meetingを懐かしむMakerたちの声もよく聞く。

日本では「みんなが知っていて、毎年行われるもの」になったMaker Faire。ほぼ10年にわたる歴史を積み重ねてきた日本でのMakeイベントと違い、他のアジア諸国では「今からまさに自分たちのMaker Faireを作り始める」国がいくつもある。すでに何度もMaker Faireを開催した国でも、東京とはまた違った時間の積み重ねがある。
Makeの世界は広い。Maker Faire Tokyoとは違った楽しみ方ができて、日本から気軽に出展できるいくつかのMaker Faireを紹介しよう。

今人気の記事はこちら

  1. 全てのヘッドホンをスマートヘッドホンに変換する技術を開発
  2. 800種類の電子パーツを紹介——日経BP「ラズパイ工作 パーツ大全 2021-2022」発刊
  3. スイッチサイエンス、Raspberry Pi Pico用ディスプレイモジュール2種を発売
  4. 太陽エネルギーを長期間貯蔵できる液体「太陽熱燃料」開発プロジェクト
  5. フィギュアの肌を美しく——Bfull、3Dプリントによる美肌表現技術を開発
  6. 5G通信網を使ってスマホをワイヤレス充電——新しいミリ波ワイヤレス給電システムを開発
  7. 会社を辞めて、カセットテープDJ装置を製品化することにしました
  8. 世界初の木製人工衛星が今年宇宙に
  9. ジョイスティックで動く小型ロボット犬「TiBeast」
  10. コガネイ、空気圧人工筋肉用コントローラー「PMCシリーズ」販売

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る