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ものづくり系女子×エンジニア

アロマスタンドを3Dプリンタで作る (モデリング編)

CADソフトのイメージをつかむべく、若手エンジニアの佐藤さんは1週間前から予習を開始した。今回、3Dプリントの出力施設として渋谷にある3Dプリンタや3Dスキャナーを備えた「しぶや図工室」を使うということで、当日は先生にもレクチャーをしてもらえるそうなのだが、無料のCADソフトがどんなものなのか、触ってみたくなったのだと言う。

TinkercadはブラウザベースのCADソフトなので、インターネットに接続できるPCがあればインストールしなくても利用できる。

初回は就業後に、2時間ほど触ってみてひと通りコマンドの感触を確かめた。一口にCADと言っても、たとえば立方体を作る手段はソフトウェアそれぞれの基本概念が異なる以上、何通りでも存在する。サイコロの展開図のように一面一面を描いて隣接する辺をつなぎ合わせるのか、立体透視図のように正面の一枚の正方形に奥行きを与えながら他の面を付け足していくのか。もちろん、ユーザーそれぞれのやり方があるのだ。始めは無料のCADソフトでどの程度の操作が可能か不安もあったが、ソリッドモデル同士の足し算や引き算の演算(いわゆるブーリアンの機能)も一応存在することがわかり、手応えを感じていた。

そしていよいよ週末に、2人の若手エンジニアは3Dプリンタを使用する「しぶや図工室」を訪れた。
ものづくり系女子との約束の出力会は、当日の午後。午前中に「しぶや図工室」先生の平本さんと造形物のサイズの設定や寸法再現度など、実際の3Dプリントにあたっての注意点を確認していく。今回は石膏型3Dプリンタで比較的自由な形を再現することはできるものの、細い棒などは強度的に限界値を確認する必要がありそうだ。

自宅でモデリングしてきたデータを先生に見せながら、まずは3Dプリンタによる造形が可能かどうかを確認してもらう。次に、細すぎる形状や本体の重量の調整のためにはどの部分を修正すれば良いかアドバイスをもらう。
ちょっとの修正のつもりが、次々と質問が出てきて当日新規にモデリングをすることに。もともと産業用CADを使いこなす2人は、意外に産業用CADのコマンドに近い操作が可能なことや、無料で初心者向けであるがゆえに簡単なコマンドでいかに複雑な構造をモデリングするかなど、「あのCADでいうロフト機能はどうやればいいですか」と、白熱。図工室にあったサンプルをじっくりと観察し、最低肉厚のアタリを付けるなど2人はプロのエンジニアとして余念が無い。

平本先生に教わりながら初めてのCADソフトモデリングを終えた2人。それぞれの吊り下げ型アロマスタンドをデザインした。

先生によると、「トリ君の方はフック形状の接続部分がしっかりしているのでどのくらい強度があるか興味がある。足は無理かも。天秤型は受け皿の重さと棒の部分では受け皿の方が重そうだけど、肉厚の調整をしているのでいけるかな」とのこと。

いよいよ出力、の前にものづくり系女子が登場! 後編では、ものづくり系女子メンバーがモデリングしたアロマスタンドと一緒に2人のエンジニアの作品を3Dプリント。果たして形状は再現できるのか?どんなに予想して対策をたてていても、作ってみるまでわからないのも、ものづくりの面白さ。後編の完成レポートにこうご期待。

後編に続く

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