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ものづくり系女子×エンジニア

アロマスタンドを3Dプリンタで作る (プリント編)

fabcrossメンバーエンジニアの佐藤さんと鈴木さんが、ものづくり系女子たちと3D FABに挑戦。初めて操作するフリーCADを使ってモデリングし、3Dプリントしたしぶや図工室での出力会の模様を、ものづくり系女子・神田沙織がレポートします。

取材協力:しぶや図工室 撮影:fabcross編集部、寺島由里佳

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ものづくり系女子メンバーからのお題「アロマスタンド」を無料のCADソフトでモデリングした佐藤さんと鈴木さんは、昼食を挟んだ午後の出力会に胸を膨らませていた。食事を取りながらも、話題はもちろん3Dプリントだ。「3Dプリンタは1個から製造ができるが、複数個作った時のバラつきがどんなものか見てみたい」「今回使用する3Dプリンタは材料が石膏で、最後にボンドに漬ける含浸作業があるらしいけど、ディテールがその工程でダレてしまわないか心配」「材料費次第では、自分でも3Dプリントオーダーしてみたい」「今日来るものづくり系女子メンバーは普段はお勤めの人ですか?(筆者:プロダクトデザインに関わっているメンバーです)じゃあメカ系アプローチで構造的な作り方をしているこちらの作品よりも機能性と美観を備えているかも……」などなど。ものづくり系女子メンバーに関するリサーチにも、エンジニアらしく見積もりを忘れない。

今回参加したものづくり系女子メンバーは、プロダクトデザインに関わる皆川さん。ショートカットからのぞく耳元のピアスは、同じ渋谷にあるFabCafeのレーザーカッターを使って木から切り出して作ったものだそう。「普段は何を作っているんですか?」挨拶代わりの質問がいきなりFABという、ものづくり系女子っぷり。すかさず「作品を身につけられるなんて素敵ですね。僕らはハードウェアの設計・開発エンジニアなので、なかなかコレを僕が作りました! って言えることは少なくて」と、ものづくりトークで返しながら、会話が弾む。こうして、メカ系エンジニア2人対ものづくり系女子2人の合同出力会がスタート。

皆川さんの3Dデータ

皆川さんの3Dデータを開いた瞬間、その場にいた全員が息をのんだ。「これは造形可能なのか!?」私も一瞬、「いくらものづくり系女子でも、使ったことのない3Dプリンタ用にモデリングしてもらうのは無謀だったか……」と感じた。しかし、しぶや図工室先生の平本さんだけはとても嬉しそうだ。「これはいけますね!」「え! いけるんですか!?」「皆川さん、造形限界を守ってどの部分も3mm以上にしていますよね」。
なんと、皆川さんは初めて使う3Dプリンタの形状再現性を把握していたのだ。「この間、神田さんが作った造形品で棒が折れちゃったって聞いたので、太さが最低何mmあればいいのか先生に確認しただけですよ。でも石膏とかパウダー材料の造形品は造形時に太る傾向があるらしいので、データはもう少し細くても良かったかな」にっこりと微笑みながらさらりと答える皆川さん。頭のなかの仕様書には寸法公差まで入っているのでは。Autodesk 123Dでモデリングしたという手毬のような空洞の幾何学球体は、果たしてうまく造形されるのか。エンジニア2人も、形状再現性に問題がないか、もう一度3Dデータを確認する。いよいよ造形開始だ。

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