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ギャル電きょうこのストリート電子工作

イケてるギャルは超オフライン! LEDネオンホムペバッグで街の視線を集めよう ギャル電きょうこのストリート電子工作

電子工作に必要なものは、すべてストリートで学んだ。

マニュアルになんて頼らない。必要なのは自分自身。電子工作界の道なき道をホットボンドとやる気で切り開いてきたギャル2人組電子工作ユニット「ギャル電」。その活躍はみなさんご存知の通りです。

そのギャル電きょうこさんが、独自の感性で電子な工作をするこの企画。時代に敏感なギャル電だけに、いつもエッジーなものを作ってくれます。さて、今回はどんなものを作ってくれるのでしょうか?

自分のホームページをオフラインで持ち歩くLEDネオンアクリルバッグ

今はデジタル全盛時代。若い世代の方たちは生まれたときからインターネットやスマホがあり、常にデジタルな世界に触れて育ってきました。しかしその反動か、ちょっと懐かしいものもジワジワ流行っているようです。

「今回は手作り感満載のものを作ったよ。今はSNS全盛期だけど、ちょっと前はインターネットといえばホームページだったじゃん? 阿部寛のホームページみたいなの、今見ると逆に新鮮だから、令和のギャルに刺さると思うんだよね」

いわゆるWeb1.0的なやつですよね。ホームページにアクセスするとタイトルが点滅してたり、カーソル移動すると謎のキャラクターが追っかけてきたり…。懐かしいなぁ。じゃあ、今回はそういうレトロな感じで?

「今回は自分のホームページをオフラインで持ち歩けるLEDネオンを使ったバッグを作ってみた。アクリルバッグがかわいいなと思って、そこに小さなネオンサインを入れたら最高にかわいいからなんだけど」

きょうこさんの工作は、きょうこさんがかわいいと思ったものを作ることが多いとは思いますが、オフラインでホームページってなんか矛盾してません?

ということで、完成形がこちら。

アクリルバッグに「HP」の文字が浮かび上がっていますね。その中に見えるのは、ほ、ホームページ?

「LEDネオンで光るアクリルバッグの中に、『前略プロフ』みたいなホームページを紙で作って入れて、気分によって入れ替えれば、ホームページをストリートでオフライン公開できるってわけ」

『前略プロフ』って、今のギャルは知らないんじゃないかな…。

「オンラインでホームページを公開すると、世界のどこからでもアクセスできるけど、このバッグの中にあるコンテンツはオフラインで会った人しか見ることができないのがポイントだね。やっぱり自分のことを知ってもらうには、リアルって重要だし」

まあ、そりゃそうなんですけどね。簡単に言えば、自分のホームページを持ち歩けるかわいい光るアクリルバッグってことですね。

じゃあ、製作過程を見せていただきましょう。

シリコンチューブに入ったLEDテープなら光る文字が作れる

シリコンチューブに入ったLEDテープ(右)とその相棒のセメダインPPX(左)

今回メインになるのが、シリコンチューブに入ったLEDテープ

「最近、お店の看板やインテリア用ライトで使われてるのをよく見るようになって、これ使いたいなーと思ってたから今回使ってみたんだけど」

これ、普通のLEDテープとは違うんですか?

「このシリコンチューブの中を開けてみると、LEDテープが入ってるの。このチューブの側面が半透明になっていて、中でLEDライトが光ると光が回るようになってるんだよね。で、重要なのは、シリコンチューブが曲げられるっていうこと。これなら自由に文字とか作れると思ったんだ」

普通のLEDテープだと、曲げてしまうと発光面が正面を向きませんもんね。シリコンチューブに入っていれば、曲げられる上に正面から光らせることができるので、使い勝手いいですね。

「そうそう。で、比較的簡単に作れる文字はなんだろうと考えて、『HP』ならいけんじゃないかって思ったんだけど」

シリコンチューブが曲がるとはいえ、あまり曲線を多用すると加工が面倒臭いから、直線を基本にしたほうがいいですもんね。

「シリコンチューブを固定するために、LEDテープが入る部分をカットしたアクリル板とガイドライン線を彫刻したアクリル板を2枚重ねたものを土台にすることにしたんだよね」

Illustratorでデータを作成して、それを元にレーザーカッターでアクリル板をカット。

「でもね、これめっちゃ苦労したんだから! Illustratorあんまり得意じゃないからさ、太さと長さに制限がある文字作るのめちゃくちゃたいへんだった。原寸大のサイズのデータを紙で何回か印刷して、現物のLEDテープに合わせてデータ調整を繰り返したよ」

地道な作業を繰り返していたんですね…。たいへんそうだ。

「ちなみに、私がレーザーカッターを使うときに一番好きな操作は、レーザーの位置合わせね。板を置いている部分を少しずつ上に移動してレーザーに引っかけた治具が落ちる瞬間が好き」

あ、はい。そうですか。妙なところが好きなんですね。

LEDテープは、『HP』の文字の一画ずつの長さに切り出していきます。なお、LEDテープは1ユニットの長さが決まっているので、それも計算にいれつつサイズ決めなどをする必要があります。意外と面倒かも。一筆書きのようにしなかったのもこれが理由です。

配線は基本的には普通のシリアル制御LEDテープと同じとのこと。これを文字の一画分ずつやっていきます『H』で3本、『P』で2本使用するので、それぞれ両端を配線します。結構数多いですね。

「今回はここが一番イヤな作業だった。頭使うってわけじゃないんだけど、根気がいるんだよね」

そしてこれをアクリル板で作成したガイドラインに合わせて接着していくわけですが、ここで神登場。

セメダインPPXは神。海外の動画とか見てると、シリコンチューブとアクリル板の接着にはスーパーグルーを使っていることが多いんだけど、私はセメダイン派。これすごいんだよね。シリコンは普通の接着剤では本当にくっつかないし、テープで貼ろうとしても剥がれてきちゃうんだけど、セメダインPPXは一瞬で接着できるからめちゃくちゃ感動した。“PPXしか勝たん”」

シリコンチューブの接着にはセメダインPPX。覚えておきましょうね。

「あとね、シリコンチューブを急な角度で曲げるときは、少し切り込み入れるといいらしいよ。今回は面倒くさかったし、Pの急カーブはセメダインPPXの接着力でなんとかなったからやってないんだけど」

ちゃんと有益な小ネタも入れてくれてありがとうございます。

サイズが違う基板が来てもサイバーパンクみで乗り切る

お次はカウンター風数字を表示させる7セグディスプレイの配線です。実はここで大きなトラブルが!

「便利な7セグディスプレイキット買ったんだけど、ICの部品がキットの基板用のサイズではないものが入ってたんだよね」

あらー、そんなことが。まあ安い電子部品を海外から取り寄せると結構あるみたいですけど。

「結構困ったなーと思ったんだけど、部品の中身は同じなので根性で24本の線を延ばしてはんだ付けしたよ。サイバーパンクとかやたら配線がぐちゃぐちゃになってるイメージがあるけど、もしかしたら基板に合う部品がなくてとりま家にある部品とかで作ったからああなってるのかなってちょっと思ったね」

思わぬところでサイバーパンクの成り立ちにまで思いを馳せることになるとは。でも、後日ちゃんとしたサイズの基板が送られてきたようです。

そんなこんなでアクリルバッグに切り出したアクリル板とシリコンチューブ、そして7セグディスプレイを取り付けました。7セグディスプレイは、昔のホームページのカウンターをイメージしています。

「カウンター機能はかわいいから付けたんだけど、思い通りの数字を表示させようとすると面倒くさいので、でたらめな数字を表示させて、永遠にバグっているカウンターにしたよ」

それが逆にサイバーパンク感の演出になってますね。常に正しく表示させるだけが電子工作じゃないってことですよ。

7セグディスプレイの基板はアクリルケースの中に接着しておきます。ディスプレイの裏側に貼ると目立ちません。

ホームページは紙製の手作り

あとは中身に入れるホームページですね。

まずはあらかじめ用意したホームページを印刷したものを、工作用紙に貼り付けていきます。

工作用紙に貼り付けたら切っていきます。

ホームページはトップページとコンテンツの2種類。その日の気分によって手動で変えるとのこと。とことんアナログ!

ケーブルを通すために端っこをちょっとだけ切っておきます。

その隙間からモバイルバッテリーに接続するケーブルを通して、モバイルバッテリーに接続。

そして肩掛け用のチェーンストラップなどを取り付けたアクリルバッグを閉じれば…。

完成です! 動作している様子はこちらの動画をどうぞ。

「HP」の文字が5色に光って、カウンターに数字やアルファベットが表示されます。その奥にはお手製のホームページが見えます。これは目立ちますね。みんなの注目の的でしょう。

「オフラインホームページと一緒に街に出ると、自分のプロフの書いてあるホームページに全世界に公開するのってあらためてめっちゃやべえ行為なんじゃないかと思ったね。個人情報とか住所とか書いたら絶対ダメだから、インターネット初心者にオススメだと思う。これを持っていれば、ストリートでインターネットのヤバさとリテラシー学びながら盛れるね

自分で実際にリアルな世界で体験して、インターネットの世界の怖さを実感するというのは、回りくどいようで一番効果的な方法なのかもしれませんね。

「でもさ、ストリートの路地裏でしか公開していないホームページとか、めっちゃサイバーパンクみない? それも含めて令和の夏ギャルには欠かせないおしゃれアイテムな気がしてきたよ」

今年の夏も、あまりいろいろなところに繰り出せるような感じではないかもしれませんが、こういうアイテムがあれば近所のお散歩も気分が上がるかもしれません。少しでも楽しい夏の思い出を作るために、自分のオフライン物理ホームページとLEDサインを作って持ち出しましょう!

さて、今回はここまで。ストリート電子工作の次回の作品にご期待ください!

【参考にしたURL】
Six Steps to Make an Addressable Neon Lights - How to Pass Flexible LED Strip Through The Neon Tube
https://www.youtube.com/watch?v=RrK0-8Ix3Ow

NY....Pink led neon Sign on a white Acrylic Backer
https://www.youtube.com/watch?v=NfndC9UPZY8

【材料】
マイコン内蔵テープLED RGB 1m (ネオンタイプ・ネオンライト)
7セグディスプレイキット
Arduino nano 互換機
電線
アクリルバッグ
アクリル板(透明 2mm)
スペーサー(1cm)
透明ネジ
モバイルバッテリー
セメダインPPX
スーパーグルー

ギャル電 きょうこ

今のギャルは電子工作する時代! ギャルによるギャルのための電子工作を提案するユニット「ギャル電」で活動している。 最近ハマってる飲み物はトマトジュース(無塩)

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