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かんたん3Dモデリング~Fusion 360はじめの一歩

【第1回】3Dはハードルが高い!? その壁を越える方法伝授します!

「誰かの3Dデータじゃなく、自分で3Dデータからものづくりしたい! でも3D CADは難しいというし……」と、これまでものづくりに踏み出せなかった人にぴったりの3D CAD入門記事がついにスタートする。Autodeskの無料で使える高機能3D CAD「Fusion 360」を操り、3Dモデリングの“はじめの一歩”を踏み出そう。

執筆は、まったくの3Dモデリング初心者にFusion 360を使った3Dデータ作りを教えるセミナーを全国各地で開催して好評を博し、この春には「Fusion 360 操作ガイド ベーシック編」と「Fusion 360 操作ガイド アドバンス編」の2冊の著書も出された、3Dワークス 最高技術責任者の三谷大暁さんにお願いした。

こんにちは。三谷です。

この連載記事「かんたん3Dモデリング~Fusion 360はじめの一歩」では、3Dソフトが初めてという方を対象に、なぜ3Dというと難しく感じてしまうのか、どうすればその壁を越えられるかというコツを伝授していきます。

普段から全くの初心者に向けてセミナーを開催している目線から、単なるソフトの使い方ではなく、どういう考え方で取り組めばよいのかをお伝えし、一人でも多くの方に3DプリンタやCNCといった最新の機器を利用して新しいものづくりをしていただくお手伝いができればうれしいな、と思っています。

記事で扱うのは、CADという「設計」を行うためのツールです。“CAD”というと難しそうですが、単なるパソコンのソフトです。皆さんも、文章を書くのにWordやメモ帳を、表を作るのにExcelを、一度は使われたことがあると思います。同じように、ものを作るためのソフトがCADというだけです。

ではなぜハードルが高いと感じるのか。それは、今までソフトを使って3Dの形を表現するという経験がないからなんです。

一つの例を上げます。あなたはある町内会のチラシを作ることになりました。チラシを作る前に皆さんは
「伝えるべき文章」
「タイトルなどの配置位置や文字の大きさ」
「イラスト入れたり色を付けたりといったデザイン」
この3つができれば完成するな、とすぐに頭に浮かぶと思います。構成をペンで紙に書いてみるかもしれません。

そのあとに、Wordに向かって作業をし始めます。まずは文章をタイピングし、文字の大きさや配置位置を調整し、イラストなどを調整してかっこよく仕上げていきます。それぞれ、画像を入れるための機能や、文字の大きさを変える機能を駆使してです。

ここで重要なのは、実はパソコンに向かう前に「何をしなければいけないか」はほとんど決まっていて、パソコンに向かった後はそれを表現するだけ、だということです。もちろん、パソコン上で表現しながら試行錯誤はするにしても、大枠は決まっています。小学生のころからずっと「文章を書く」ということはやり続けているため、特に意識しなくても何をすればいいかを分かっているからできることです。

同じ例を3Dモデリングにたとえてみます。あなたは今度、3Dプリンタを使ってある小物入れを作ることになりました。小物入れを作る前に皆さんの頭に思い浮かぶのは「3Dモデルが必要だ」ということで、そのあと何も浮かばないのではないでしょうか。

実はこの「何をすべきか」が思い浮かばないことが、3Dモデリングを難しく感じる元凶なのです。何をどう作業すれば小物入れができるのか、手順がイメージできれば何も怖くありません。あとはソフトで表現するだけです。

ソフト側には3Dのモデルを作るためのいろいろな機能が備わっています。Wordに「文字を大きくする機能」や「画像を挿入する機能」があるのと同じです。それらの一部を覚えることで、身の回りにあるものを簡単に表現できるようになってきます。

次回以降の記事では、いま最も注目を浴びている「Fusion 360」というCADソフトを使いながら、皆さんの作りたいものを作るために「何をすればいいのか」が頭に浮かんでくるようになることを目指して記事を書いていきます。いままで躊躇していた方も、「思ったものがカタチにできる」未来を目指して一緒に楽しく学んでいきましょう!

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