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Open Reel Ensemble和田永インタビュー

換気扇とボーダーシャツが奏でる都市のゴミたちによる民族音楽--和田永

そして和田さんが現在取り組んでいるのは、墨田区本所で音楽×アートの参加型イベントやホールの企画/運営をしているNPO、トッピングイーストで滞在制作を行うプロジェクト、「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」だ。2015年2月と10月の2回に渡り、約1カ月間ずつ滞在制作が行われ、取材時には11月23日(祝)にアサヒ・アートスクエアで開催された「初合奏遭遇篇」向け、準備が進んでいた。

換気扇の羽の隙間から漏れる光をソーラーパネルで拾って電流に変え、それをアンプに接続して音を生成する「換気扇サイザー」。羽の形と枚数により音のピッチが変わるので、3Dプリンタで複数の形を出力。それらを並べ、音階を奏でる。モーターにはスライダック(変圧器)を接続し、回転数の変化で全体を移調する。「換気扇にはこだわりたいなって。リドリー・スコットの映画の1シーンがそのまま楽器になる、みたいな」 換気扇の羽の隙間から漏れる光をソーラーパネルで拾って電流に変え、それをアンプに接続して音を生成する「換気扇サイザー」。羽の形と枚数により音のピッチが変わるので、3Dプリンタで複数の形を出力。それらを並べ、音階を奏でる。モーターにはスライダック(変圧器)を接続し、回転数の変化で全体を移調する。「換気扇にはこだわりたいなって。リドリー・スコットの映画の1シーンがそのまま楽器になる、みたいな」

「換気扇やオーバーヘッドプロジェクタ(OHP)、古いラジオやカメラのフラッシュなど、いらないものをいろんな人をから集めて、それを演奏できる形に変えて楽団を作り、音楽会におさまりきらない博覧会、というか祭典を作っていこうと。今まで一人でブラウンチューブジャズバンドをやってきたのが、それをブラウンチューブビッグバンドや、ブラウン管を使ってガムランのように複数人で演奏したいなって」

これも換気扇サイザーの一部。光源にOHPを使用し、その上に換気扇を重ねている。こちらはそれぞれの換気扇にスライダックを接続して、無段階に音程をコントロールできる。「OHPは近くの鉄工所のおじさんがくれたやつです。大量消費されたものだから大量に使う、みたいな無駄なことがやりたいですね」 これも換気扇サイザーの一部。光源にOHPを使用し、その上に換気扇を重ねている。こちらはそれぞれの換気扇にスライダックを接続して、無段階に音程をコントロールできる。「OHPは近くの鉄工所のおじさんがくれたやつです。大量消費されたものだから大量に使う、みたいな無駄なことがやりたいですね」

滞在制作で取り組む参加型作品

今回は参加型のプロジェクトということで、たくさんの人々に協力を仰ぎながら制作が進んでいる。

「電輪塔+ラジオ・ビートジェネレーター」のプロトタイプ。ブラウン管等の家電が発する電磁波をAMラジオで拾う、電波の祭壇。家電の発する電磁波とラジオのチューニングノイズがミックスされ、独特な電子音を奏でる。ラジオなどの機材提供では、fabcrossで「プロダクト一機一会」を連載し、デジタル世代へアナログ家電の魅力を伝える活動を続けている、家電考古学者の松崎純一さんからも協力を得ているという。

「最初は、面白いものがあったら持ってきてください、ってやってたんですけど、楽器としてのプランが固まってくると、同じものがあと何個必要、ってリクエストをしました。ものの提供だけでなく、その後のテクニカルな部分で関わりたい人や、演奏で関わりたい人にも募集をかけて。最初に楽器のアイデアやコンセプトの種になるものを皆さんに投げて、そこから広げていくものをディスカッションしたり、一緒に半田付けしたり。11月のコンサートでは演奏にお客さんが参加したり、ゲストミュージシャンを呼んだりしながら、いろんな交流の中でプロジェクトを作っていく、ということをやっています」

実は、家庭ではさまざまなものが電磁波を発している。「近所の人がいらないって持ってきたカメラのフラッシュをたいてラジオで受けたら、光線銃みたいな凄い音がしたんです。持ってきた人もびっくり」完成形は、違う電磁波を発する複数の塔の周りをラジオを持った人がチューニング変えながら歩く光景をイメージしている。「ラジオの個体差でも音が変わるので、いろんなラジオを持った人々が盆踊りのように輪になって歩いているのが見たいんです」 実は、家庭ではさまざまなものが電磁波を発している。「近所の人がいらないって持ってきたカメラのフラッシュをたいてラジオで受けたら、光線銃みたいな凄い音がしたんです。持ってきた人もびっくり」完成形は、違う電磁波を発する複数の塔の周りをラジオを持った人がチューニング変えながら歩く光景をイメージしている。「ラジオの個体差でも音が変わるので、いろんなラジオを持った人々が盆踊りのように輪になって歩いているのが見たいんです」

和田さんの作品に通底する哲学

和田さんが投げかける「アイデアやコンセプトの種」には、オープンリールやブラウンチューブの活動にも通じる、核となる哲学が存在しているように見受けられる。それは、素材として使用する電化製品を、その外形だけを利用するオブジェとして扱うのではなく、それらが持つもともとの仕組みを生かしながら、新しい楽器としてよみがえらせる、という考え方だ。

ボーダーシャツを着てビデオカメラの前に立つと、シャツを着ている人自身がシンセサイザーになる「ボーダーシャツァイザー」。 発音の原理はブラウンチューブジャズバンドと同じで、カメラからの距離やシャツを着替えてボーダー(縞模様)の本数/幅が変わると、音程が変わる。「これは、ボーダーシャツを着るっていうことは音の波形を着てたんだ、っていうことに気づかせてくれるんです。意外に家庭であるものでできるんです」

「家電で合奏って言うと、(筐体を)叩いてパーカッションにするのかな、って思うかもしれないですど、そこからはひねっていて。(家電から出ている)電磁波だったり光だったりっていうものを探り当てて、(センサーなどを使って)そこに隠された音色を見つけていくんです」

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