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MUDSNAIL 藤本有輝インタビュー

シューズからクルマまで——3Dテクノロジーでコンセプトを形にするMUDSNAIL藤本有輝とは

コレクションテーマからの製作

ANREALAGE 2015ー2016 A/W COLLECTION「LIGHT」(ANREALAGE TOKYO)(写真提供:MUDSNAIL) ANREALAGE 2015ー2016 A/W COLLECTION「LIGHT」(ANREALAGE TOKYO)(写真提供:MUDSNAIL)

「WIDESHORTSLIMLONG」を皮切りに、ANREALAGEとMUDSNAILのコラボレーションが始まった。次に挑戦したのは、パンプスのヒールだった。

藤本 森永さんから次のコレクションのテーマは「LOW」(低解像度)なんだという話を聞いたときに「靴作れる?」って聞かれて、全然作り方を知らなかったんですけど「はい」って答えて。
その時僕、テーマだけ聞いてシューズやアクセサリーを作ってくる奴がいたらやばいなって思ったんですよ。それでアクセサリーのデザインデータをたくさん作って、「森永さん、こんなアクセサリーを靴と一緒に並べたらどうですか」って提案してみたんです。そしたら靴とネックレスとブローチが採用されて。そのコレクションでは、ショップの内装にも関わらせてもらいました。その次のコレクションから「アクセサリーと靴とバックと……」みたいな感じでオーダーをしてもらえるようになって。とてもありがたいし、良い経験をさせてもらっています。

ANREALAGE 2011-2012 A/W COLLECTION「LOW」(写真提供:ANREALAGE) ANREALAGE 2011-2012 A/W COLLECTION「LOW」(写真提供:ANREALAGE)
Rhinocerosで制作した靴のデータをもとに作成した画像(写真提供:MUDSNAIL) Rhinocerosで制作した靴のデータをもとに作成した画像(写真提供:MUDSNAIL)
ANREALAGE 2011-2012 A/W COLLECTION「LOW」のパンプス。ヒールのパーツは、初期のシリーズは自社でシリコン型で製作。その後に生産された復刻シリーズは3Dプリンタで出力し、組立ては手作業で行った。 ANREALAGE 2011-2012 A/W COLLECTION「LOW」のパンプス。ヒールのパーツは、初期のシリーズは自社でシリコン型で製作。その後に生産された復刻シリーズは3Dプリンタで出力し、組立ては手作業で行った。
2011-2012 A/W COLLECTION「LOW」の時のANREALAGE TOKYOの内装。テーブル、椅子、照明などを手がけた。(写真提供:MUDSNAIL) 2011-2012 A/W COLLECTION「LOW」の時のANREALAGE TOKYOの内装。テーブル、椅子、照明などを手がけた。(写真提供:MUDSNAIL)

「REFLECT」や「BONE」「TIME」——ANREALAGEとMUDSNAILのコラボレーションは、こういったコレクションのテーマから始まる。藤本さんは、オーダーを受けたその日からショーまでの日数を逆算し、いかにこなすか脳をフル回転させていく。

藤本 コレクションのテーマから森永さんのイメージを想像しながらデザインデータ作って送り、OKが出たら作り始める感じです。ショーの間近になってくると時間との戦いで、ショーの当日に納品できたら優秀な方です。

MUDSNAILがボタンを手がけたANREALAGE 2015 S/S COLLECTION「SHADOW」の服。白いボタンの下に影が落ちている状態を表現した。(写真提供:ANREALAGE) MUDSNAILがボタンを手がけたANREALAGE 2015 S/S COLLECTION「SHADOW」の服。白いボタンの下に影が落ちている状態を表現した。(写真提供:ANREALAGE)

デザインデータを実際に形にする職人たちも大変だ。

藤本 バッグやシューズは下町の職人さんに作ってもらうことが多いんですけど、コレクションのスケジュール感を理解してくださる方じゃないと、なかなか一緒に取り組むのが難しくて、今お付き合いしている方たちは、コレクション前に「納期まで1週間なんですけど」みたいな感じで行くと「面白いこというね」とか言いながらやってくれる。葛飾、浅草界隈にはそういう感じでやってくださる方たちがいらっしゃるんです。金型職人さんなんかは、10年来のお付き合いです。

ANREALAGEでは、コレクションに合わせて内装を変えている。その後も、残像をイメージした「TIME」や骨組みを表したシリーズ「BONE」など、ユニークなアイテムがたくさん生まれた。

2012 A/W COLLECTION「TIME」をテーマに手がけたテーブルのデータ(Rhinoceros)。(写真提供:MUDSNAIL) 2012 A/W COLLECTION「TIME」をテーマに手がけたテーブルのデータ(Rhinoceros)。(写真提供:MUDSNAIL)
完成したテーブル。「おびただしい数のパーツを組み合わせる場合はパーツを切る角度が大切になってくる。そういうときは3次元ソフトで設計して、材料を切り出すのは自分たちの手でやります」(藤本)(写真提供:MUDSNAIL) 完成したテーブル。「おびただしい数のパーツを組み合わせる場合はパーツを切る角度が大切になってくる。そういうときは3次元ソフトで設計して、材料を切り出すのは自分たちの手でやります」(藤本)(写真提供:MUDSNAIL)

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