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Makeマガジン編集長マーク・フラウンフェルダー インタビュー

マニア雑誌から日本のMaker、トランプ大統領まで——Makerムーブメントの源流と進むべき未来

日本のMakerムーブメント

——あなたは過去に日本を訪れていますよね。日本についてどう思われますか?

Mark:少なくとも6回は行っていますね。最初は1980年代で、妻と一緒に5カ月滞在し、日本に対する深くて永遠の愛を育みました。日本の人々がものごとやシステム、会社やコミュニティが調和して機能することに気を配っていました。それに対して尊敬の念を抱きました。また、新しいものと古いものとの調和もすばらしいと思います。非常にうまくいっていると思いますね。私はまた日本社会の礼儀正しさにも感謝しています。なぜなら、私は人生において礼儀正しい人間なろうと努力しているからです。礼儀正しくなることの力を信じている文化が一貫して見られることはすばらしいと思います。

——日本のMakerムーブメントについてはどんな印象を持っていますか? より有力で、より影響力があるようにするためのアドバイスはありますか?

Mark:日本でほんの数人のMakerに会っただけですが、私のアドバイスは今のままの活動を続けてほしいということだけです。どの文化にもそれを特別にし、興味深くするユニークなスタイルがありますから、それを尊重したいですね。

家族で日本を旅行したときのスナップ。 家族で日本を旅行したときのスナップ。

トランプ大統領とMaker

——Makerはかつて、ホワイトハウスの強い支持を受けていました。トランプ大統領はMakerムーブメントにどのような影響を与えると思いますか?

Mark:はっきりしたことは分かりませんが、トランプ大統領が彼の人生の中でねじ回しやハンマーに触れたことがないとは思えません。しかし彼がMakerムーブメントやMakerとは何かを知ることになんらかの関心があるとも思えません。私はその方がいいと思います。彼が我々のビジネスに干渉するのは面白くはないですからね。

——Makerは再びアメリカを偉大な国にすると思いますか?

Mark:Makerは、時代とともにみんなのために世界をより良くする努力を続けるコミュニティの一部になってほしいと思っています。Makerは協力し続け、数年前なら不可能だったと思われるものを生み出し続けると思います。

——編集者として、今起きていることの中で最も興味があることは何ですか?

Mark:未来研究所での仕事を通して、ビットコインの裏にある技術、ブロックチェーンについて少々学びました。このテクノロジーには大きな潜在力があります。というのも仲介者の干渉を受けることなくあらゆるイノベーションを可能にするからです。ある日、自動運転をするだけでなく、まるで人間のように意思を持ち、輸送システムを支える車があらわれる、といったアイデアが大好きです。

ブロックチェーン:ビットコインの中核技術。「分散型台帳技術」と呼ばれる金融などにおけるIT技術。

——近い将来に向けた何か特別な計画はありますか?

Mark:紙媒体の雑誌の世界がなくなって大変残念に思っています。アイデアの原型のようなものはもっています。もし時間があれば、実行に移したいですね。

——ありがとうございました。

Mark氏は、「いずれは紙媒体の雑誌の復活を」と考えている。 Mark氏は、「いずれは紙媒体の雑誌の復活を」と考えている。

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