リコー、アルテックと協業して3Dプリンタによる部品や製品の製造サービス開始
2015/04/17 17:30
リコーは大手3Dプリンタメーカー米Stratasysの国内販売代理店であるアルテックと協業し、製造業向けに工場で使用するツール類や最終製品向け部品などを3Dプリンタで作るサービス「RICOH Advanced Direct Manufacturing Services」の提供を4月27日に開始する。
リコーは2014年9月に3Dプリンタをキーとしたアディティブ・マニュファクチャリング事業(AM事業)を開始したが、今回始めるサービスはこのAM事業の一環として提供するもの。同社の工場では、治具や型などのツール類や最終製品に組み込む部品を3Dプリンタで製造するダイレクトデジタルマニュファクチャリング(DDM)を導入している。RICOH Advanced Direct Manufacturing Servicesでは、自社で培ったノウハウを生かして顧客企業へのコンサルティングから3Dデータの設計、造型(3D出力と後処理)までを一貫して提供する。
RICOH Advanced Direct Manufacturing Servicesは「RICOH Rapid Fab厚木」(神奈川県厚木市)を拠点として、専門技術者と複数の方式の3Dプリンタ10台程度を設置して提供する予定。これによって、さまざまな材料による造型が可能となり、特殊な材料を利用した部品や小ロット生産にも対応できるとしている。本サービスはリコーからの直接販売だけでなく、アルテックを通じても販売する。リコーは、アルテックを通じて米Stratasysの日本支社であるストラタシス・ジャパンとも協力し、ストラタシス・ジャパンからの技術支援も受ける。