今回提供される開発環境は、両社が2016年10月に発表した、企業がIoT機器と対応ソフトウェアの両方をカスタム開発できるIoT開発環境に関する協業によるものだ。本開発環境を利用することで、既製品の組み合わせでは難しかった現場のプロセスやニーズに応じたIoT環境を、それぞれの企業がカスタマイズできるDIY型のIoTとして構築できるとしている。

BlueNinjaは、Bluetooth Low EnergyとARM Cortex-M4Fコアを内蔵したSoC「TZ1001」、9軸センサー（加速度、角速度、地磁気）、気圧センサー、チップアンテナ、リチウムイオン電池の充放電回路などを搭載したIoT開発モジュールだ。Bluetooth認証に加えて国内TELEC、FCC、CEなどの各国認証を取得しており、アクティビティトラッカーなどのIoT機器の試作から量産まで使用できる。

Platioは、IoT機器を使ったアプリの開発、サーバー側プログラムの開発、アプリの配布、システム運用などが行えるプラットフォームで、Bluetooth LEを使ったIoTソリューションや測定機器などが作成できる。カスタマイズ可能なテンプレートが用意されており、プログラミングの知識がなくても、ブラウザでのマウス操作だけでiOSアプリ「Platio」上で動作するアプリが開発できる。

今回の開発環境提供に際し、Platioの対応機器設定にBlueNinjaが追加され、PlatioからBlueNinjaへの接続がワンクリックで可能になった。既存のBlueNinjaユーザーも、Platioが提供するファームウェアを適用すれば、Platioでの利用が可能になる。

今後は、BlueNinjaとPlatioを使ったIoT開発のコンサルティングもCerevoとインフォテリアから提供される。Platioのアプリ開発パートナーに対してのBlueNinja対応アプリの開発促進は、インフォテリアが行うとしている。