BLEアプリをHTML/JavaScriptで作成可能——BLEアプリ開発用ライブラリ「BlueJelly」
2017/09/04 13:30
JellyWareは、Webアプリ(HTML/JavaScript)のみでBLE(Bluetooth Low Energy)アプリケーションを開発できるライブラリ「BlueJelly」を作成し、同社ブログページで公開した。
BLEアプリ開発は、Android StudioやXcodeなどを使用し、Java/Swiftなどで開発するのが一般的だ。同社は、初心者にとっては学習コストが高い点が問題であるとし、その解決策としてWebベースでBLEアプリを開発可能なWeb Bluetooth API技術に着目した。
BlueJellyは、ブラウザ(Google Chromeのみ対応)とテキストエディタのみで利用でき、JavaScriptでアプリ開発が可能だ。Webアプリのためインストールは不要で、スマートフォンやPCで実行できる。
対応OSはMac(OS X Yosemite以降)、Android(Android 6.0以降)、Linux(Kernel 3.19以上かつBlueZ 5.41以上)、Chrome OS。なお、iOSとWindowsには非対応だ(2017年8月現在)。
今後は、BlueJellyを使ったBLEアプリ開発コンテンツを提供する。より多くのプレイヤーがIoT開発に参画できるように、BLEアプリ開発の敷居を下げることが狙いだ。
また、同社はアナログ・デバイセズのブログコンテンツ「ハードウェアのプロが教えるWebエンジニアのためのIoT講座」に、BlueJellyコンテンツを提供している。
同講座では、ソフトウェアエンジニア向けにIoTシステム構築のステップを解説。基本的なアナログ技術解説に加え、センサーやアナログIC製品を使ったIoTシステムの構築手順を紹介する。
全12回分のコンテンツで構成され、9月3日現在では第4回まで公開済み。第6回以降のコンテンツでは、クラウドや複数のセンサーを扱うためのゲートウェイを使用した応用例を紹介予定だ。
JellyWareは、2016年1月に開催されたタカラトミー主催の「おもちゃハッカソン」や、今年5月に開催された「メイキンクエスト」の企画/運営に携わっており、2016年8月には東芝の技術協力のもと、光でお絵かきできるロボットおもちゃ「Wordee」を開発している。