デジタルファブリケーションアワード「YouFab Global Creative Awards 2017」、審査結果発表
2018/01/16 10:30
FabCafe Global が主催する、デジタルファブリケーション分野のグローバルアワード「YouFab Global Creative Awards 2017」の審査結果が発表された。
2012年に始まり、今回で6回目となるYouFab Global Creative Awardsは、デジタル工作機械を用いてつくられた新時代のものづくりを評価するグローバルアワードだ。今年のテーマは「Rock it!」 で、26カ国から総計227作の応募があった。
2017年のグランプリには、Amy Karle(アメリカ)が制作した「Regenerative Reliquary(再生可能な聖遺物)」が輝いた。Regenerative Reliquaryは、3Dプリンターとヒトの幹細胞で作られた人間の手の骨を再現している。無生物の物体から生命の可能性を描き出し、生命の神秘に対して疑問を投げかけた作品だ。
準グランプリにあたるFIRST PRIZEには、MARC FORNES/THEVERYMANY(アメリカ)による「Minima | Maxima(最小値|最大値)」が選出された。Minima | Maximaは、6mmの薄い骨組みで作られた13m以上の高さの建築で、無秩序に広がる複曲面によって成り立つが自立しており、柱や梁を必要としない。
触覚(HAPTIC)に通じる作品を募集するHAPTIC DESIGN賞には、Dani Clode(イギリス)による、3Dプリンターで作られた3本目の親指「The Third Thumb」が選出された。両足に装着したフットコントローラーを使って操作し、人工装具を身体の延長として再定義することを目指している。
その他、学生部門賞には田中賢吾(日本)のソフトな書き心地のスタイラスペン「Spring‐Pen」、一般部門賞はOluwaseyi Sosanya/Sosa Fresh(イギリス)の立体構造を織るために設計された織機「3D Weaver」が選出された。
YouFab Global Creative Awards 2017受賞作展示会は、2018年2月9日~23日、GOOD DESIGN MARUNOUCHI(東京)にて行われる予定だ。